臨床心理士 阿部真里子の気まぐれ道草NAVI

所長阿部が折りにふれて感じたこと、考えたことをちょっとした言葉にしてみようと思いつきました。 人生でNAVIが必要だな・・・どうやって生きて行ったらいいの?って思うこともありますが、あんまりがむしゃらに突っ走るばかりでなく、時々ほっと一息ついたり、遠回りになるけれど道草も大事ですよね。道草の途中で、意義深いものや自然に出会ったり、人に出会ったりして、人生が大きく変わることもあるのかも。"カウンセリング"も道草の一つかもしれません。目的地にとらわれない道草的NAVIって面白くありませんか?

第148回 「ストレス発散は健康の源」

沖縄も梅雨入りし、本州の方も、そろそろ梅雨の時期を迎えるかなと思います。

みなさん、お元気ですか?30度を超えるような暑い日があると思えば、急に涼しくなって、体調管理が難しいですね。水分補給を心掛けて、お身体ご自愛ください。

 

 仕事などに熱中してしまうと、ゆっくり休むことや気分転換がおろそかになって、ストレス過剰になり、健康を害してしまうこともよくあります。

 

 全く仕事とは関係のない活動、趣味やボランティアなどをやることは特にメンタルな健康を維持するのに、欠かせないことかなと思います。運動でもいいし、ヨガでも、ストレッチでも、太極拳・気功でもいいですよね。ダンスでも。私の乗馬も13年も続いたのは、やはり、どんなストレスがあっても、乗馬に行って身体を動かすと、ストレスがふっとんでしまうからだと思います。「馬が動いているだけじゃないの?」なんて、意地悪な人は言いますが、乗っている人間の方もすごい有酸素運動になります。夏は汗びっしょりで、ウエアーが絞れるくらいになります。

 

 音楽を聞きに行くなんてことは手軽にできて、ストレスの解消につながることですね。

もちろん、自分で楽器を演奏するのもストレス解消になるとは思いますが、何も楽器を演奏しない人もいますよね。そんなとき、ライブハウスで生演奏を聴くなんていうのはすぐにでき、楽しいし、心をリラックスさせます。

 

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<Spider Tetsu ブルースバンド>

 

5月25日(木)に、仕事が終わった後、田町(三田)のカレーハウス林というお店でライブがあって、参加しました。普通のこじんまりしたカレー屋さんなのに、音楽の演奏もあって、とても素敵だなと思いました。

よく、この気まぐれナビで取り上げるSpider Tetsu さん(ボーカル・ギター)と金田洋一さん(ベース)、金崎 サチさん(ドラム)のブルースの演奏をたっぷり聴きながら、美味しいカレー(エリンギとしめじの ひき肉カレー)をいただきました。珍しい紫蘇(しそ)の酎ハイなんかもあって、とても楽しめました。Spider Tetsuさんたちの演奏の後、カレー屋さんのマスターも加わりギターをかなでたり、お客さんたちもギターを弾きながら歌を歌ったり、ドラムをたたいたりというジャム・セッションがあり、とても盛り上がりました。私は楽器を弾きませんが、見ているだけでもとても楽しくなります。

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もし、何も趣味がないという人がいらっしゃったら、ちょっと、ライブハウスまで足を延ばしてみてはいかがでしょう。新しい世界が広がりますよ。

 

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第147回 「新年度が始まりました!!」 (2017.4.24.)

3月から4月にかけて、年度終わりと年度初めで、なんとなく慌ただしく、不安な気持ちにかられている方も多いのではないでしょうか。

 異動のある職場では、自分が異動した場合はもちろん、まわりに異動があっても、職場の顔ぶれが変わり、違和感や物足りなさ、寂しさなども感じられるかもしれません。仕事上の配置や仕事内容が増えたり、変わったり、頼りにしていた人がいなくなって、困った時に聞く人がいなくて途方にくれるなどのこともあるかもしれません。

 出会いがあれば、別れもあるのが世の常で阿部真里子臨床心理オフィスでも、数人のスタッフの入れ替わりがありました。新しい環境に適応しようとして肩に力が入ってしまい、いつもより疲れてしまうこともよくあります。早めに睡眠をとったり、上手にサボったりなどして、回復をはかることが心身の健康のためにはたいへん重要なことであると思います。

 ところで、阿部真里子臨床心理オフィスがこの4月で25周年目に突入しました。最初は保育園の学童のお部屋を夜間に1日、貸していただいて始め、2LDK、3LDKと3回移転し、今の4LDKのオフィスになりました。25年はあっという間だったような、長かったような・・・ 利用者さんもほんとうにたくさんの方に来ていただきましたが、カウンセラーや実習生さん、事務の方などオフィス運営やキャンプなどのイベントに関わった人の数も、50人を軽く超えています。そして、今年は、「阿部真里子臨床心理オフィス誕生25周年記念」として、ボールペンを記念品として特注しました。来所された方全員に、プレゼントしています。

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ところで、今年、25周年というと、春日部にゆかりの深い、クレヨンしんちゃんの漫画がテレビで放映されてから25年目なんだそうで、春日部の街中では、いろいろなイベントが企画されています。クレヨンしんちゃんのラッピング電車やラッピングバスも走っています。

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また、4月9(日)-16日(日)には春日部のイトーヨーカドーが期間限定で、クレヨンしんちゃんの漫画に出てくるサトーココノカドーの看板(コウモリマーク)に変えて、店員さんもみんなサトーココノカドーのコウモリのマークのついた青い上っ張りとサンバイザーをつけて接客し、クレヨンしんちゃんの柄のネクタイが予約販売で売られていました。

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春日部市民は大いにSNSなどで情報交換し、盛り上がりました。最終日の領収書にはクレヨンしんちゃんのメッセージが印字されており、後で見つけて感激したりもしました。

 

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ロックバンド「L'Arc~en~Ciel 」も25年目ということで、なんだか忘れられない年になりそうです。

今後もより一層、みなさまのお役に立てるオフィスを目指そうと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 

 

 

第146回(2017.3.27.)

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 オフィスから見える桜の花が数厘咲きました。

ところが、今日は朝から、雪が降っていたようで、まだまだ寒い感じです。

みなさん、花冷えという言葉もありますから、温かくして、体調管理にお気を付けくださいね。

そろそろ、お花見会も予定されているので、もっと当日までにお花が開いているか心配です。いずれにしても、早く暖かくなってくれると良いのですが・・・・

 

 オフィスでは3月19日(日)に、専門家向けの研修会をふれあいキューブで開催しました。

 

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 投影法のアセスメントの研究会で、バウムテストと、ロールシャッハというテストについて、日本大学の生物資源学科の高久信一 先生にいらしていただいて、講義を受け、討議を行い、有意義な時間を過ごしました。

 臨床心理士だけでなく、産業カウンセラーや、大学院生の方々にもおいでいただき、幅広いご意見が伺え、視野が広がった気がしました。当日、ご参加の方々、誠にありがとうございました。

 

 ふれあいキューブを使っての、講演会・学会などもこれまで何度か経験し、準備も早くできるようになってきました。

 

 今後も、オフィスでは毎年、興味深い講演会・研修会なども企画しようと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

第145回(2017.2.26.)「春がそこまで来ています!!」

凍えるような寒い日があると思えば、暖かい日差しを感じる日もありますね。

梅があちこちで咲いているのが見られ、早咲きの桜の開花を知らせるニュースもちらほら聞きます。

 インフルエンザが流行しているので、オフィスの待合室、各面接室には、クレベリンという消毒薬を置き始めました。今回見つけたのは、普通のボトルタイプではなく、クマさんの形をしたものです。ピンク、ブルー、黒の三色あり、ご利用者さまに好評です。

 スクールカウンセラーで行っていた学校の保健室の先生から、これを保健室に置いたら、インフルエンザにかかる生徒の数が激減したというのを聞いて、それから、インフルエンザが流行する冬にはなるべく買って、部屋に置くようにしています。

 

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 ところで、来週、最終回を迎えるテレビドラマにハマり、見ていました。

木曜日夜9時からの「就活家族~きっとうまくいく~」(テレビ朝日)暗い話なのでと当初、視聴率があまり伸びなかったようですが、カウンセラーをやっている身としては、家族に起こりがちないろいろな問題が扱われており、目が離せなくなりました。

 

 父親(三浦友和)は大手鉄鋼メーカーに勤務するエリートサラリーマンで、母親(黒木瞳)は私立中学校の教師。娘(前田敦子)はすでにジュエリーの会社に就職していて、息子(工藤阿須加)は就活中という家族の話です。最初の回では裕福で何の不自由もなく、きれいで、おしゃれな家に住む仲の良い家族像が写しだされます。ところが、役員昇格を目前にしていた父親は新採用やリストラを担当する人事部長で、部下のリストラされた女性から恨みをかい、セクハラ疑惑をかけられ、冤罪で会社を退職せざるをえなくなります。この家族は父親が役員に昇格するからと、新築の家を購入しようとしていましたが、父親の退職にともなってそれも難しくなります。しかし、なかなか家族に退職したことを父親は言い出せず、出勤したふりをして公園にいたり、出張したふりで、東京で京都のお土産を購入したりします。父親は新しい就職先を探しますが、就職活動もままならず、バイトで清掃会社の仕事を始め、自分のもといた会社の清掃に入らなければならず、会社員に見つかって、「ここまで落ちぶれて」などと言われ、激怒します。長女も、職場で上司とうまくいかず会社を辞め、就職活動を再開し、長男は悪徳?就活セミナーに入って、就職活動をし始めますが、それも苦労が多く、なかなかうまくいきません。教師の母親もある出来事から学校を退職しなければならなくなり、就職活動を始めます。そして、家族全員が就職活動をする中で、しだいに、家族関係がぎくしゃくしていきます。父母はお互いの行動への不信から離婚という話も見え隠れする様になり、家族がバラバラになる危機が訪れます。

 概略はあまりネタバレしない程度にざっとこんな感じですが、現実にはこんなに一つの家族に何重にも試練が訪れることはさすがにないかもしれません。しかし、何か一つ、困ったことが起こると、また、次々と困ったことが連鎖反応で生じてくることはあります。「弱り目に祟り目」のように。自信喪失した「体験の仕方」(体験様式)が、失敗を誘発し、また、窮地に陥れるという感じになることは人生でよくあります。そんな時に家族で危機を乗り越えていくことで、家族も家族としての現実対処能力を身につけ、成長していくのかなと思います。

危機の真っただ中で、ストレスが頂点に達し、家族が仲たがいし、言い争うこともありますが、それで、お互いの本音がわかったり、相手の気持ちが垣間見えたりすることもあると思います。「本当は寂しくて悲しかったんだな」とか「つらいけど、無理して頑張っていたんだな」とか。うまくいかないからこそ、相手が普段は口にしない本当の気持ちが見えてくることもあるのかなと思います。そして、そこからが、新たな家族の出発になるのかもしれません。

 

 「きっとうまくいく」というこのドラマの副題はハッピーエンドを暗示していますが、どうなることでしょう。苦しい時に、随所で、三浦友和の扮する父親がこの「きっとうまくいくさ!!」というフレーズを家族に向かって言い放ちます。

 

私の通っている乗馬クラブで9匹馬の描かれた「うまくいくボールペン」が売られていますが、「きっとうまくいく」という自己暗示を唱えつつ、うまくいったときのできるだけリアルなイメージを思い浮かべ、苦しさ、つらさを乗り越え対処していくことが人生では重要なことかもしれません。人生、マニュアル通りにはいかないのが常で、トラブルや障害に見舞われることは日常茶飯事で、その中で、人として、トラブルや障害にどのように対処して乗り越えていけるのか、どのように生きていけるのか、「人生」から人は常に問いかけられているのだと思います。

 当オフィスでは個人だけでなく、ご夫婦の、ご家族のご相談にも応じております。お気軽にお問合せ下さい。

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第144回 「本年もよろしくお願い致します!!」

あっという間に、1月も末になってしまいました。

寒さの厳しい日があるかと思うと、これを書いている今日は

ポカポカ陽気で、10度を超える3月の陽気となっています。

今日は乗馬に行き、馬たちものんびりしていた感じでした。

寒い日は馬たちも殺気立っているというか、敏感で怖い感じの時も

あります。

 

12月末~1月にかけて、映画をいくつか見ました。

大ヒット上映中の「君の名は。」ももちろん見ましたが、

私が感銘を受けたのは、「この世界の片隅で」という映画です。

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これもアニメで、「クラウドファウンディング」という、一般の人から

資金を募って集めて、映画を作り、最後にお金を出してくれた人の名前が

ずらっと書かれています。キネマ旬報賞の日本映画部門で第1位に輝きました。

 第2次世界大戦の頃のお話で、広島から呉にお嫁にいった女性が

生活の中で体験するさまざまなことが描かれています。

 主人公のすずさんの声が能年里奈(のん)で、のんびりとしたいい味で、

フアンタジックな場面もあり、柔らかな色調の絵なので、見ていて優しい気分に

なれます。悲惨な戦争の話なのに、おだやかなゆったりした気分になり、不思議です。

 

ネタばれしない程度に、映画の内容に触れますが、すずさんは遠いところにお嫁に行って、

夫の姉との関わりもたいへんなのに、めげないで、心を尽くして、自分なりに、家族に溶け込んでいこうとするひたむきさに感動します。また、物のない時代に、着物をモンペに縫い直したり、道端に生えている草を取って来て、料理をしたり、この時代の人は苦労もいとわず、必死に生きていたのだなあと思いました。

 そんなわけで、私のお薦めの映画ですので、みなさん、良かったら見てくださいネ!

第143回(2016.12.2.)「馬で紅葉の山の登りました!」

あっという間に師走になってしまいました。

今年は学会という大イベントもありましたので、時が過ぎるのが

早く感じられました。

 11月末に雪が50何年ぶりに降ったりと、忘れられない年に

なりそうですね。

 

 11月21日(月)―22日(火)に久しぶりの休みを取って、

いつもお世話になっている、山梨県鳴沢村のパディーフィールドという牧場に

外乗に行ってきました。

 

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今回は2時間の外乗を2日目にお願いしており、紅葉台という山に馬に乗って

登って行きました。この春にも行ったのですが、その時は1時間半だったので、

頂上までは行きませんでした。今回は、車止めを馬ですり抜けて、人が徒歩で登る

ところを、馬でどんどん登って行きました。

 傾斜もかなりきつく、大丈夫かなと思いましたが、馬はどんどんものともせずに、

登って行ってくれました。頂上の眺望は素晴らしく、富士山はもちろん、北岳やその他の山が連なり、パノラマの風景で、天気も快晴で、くっきりと山々が360度、見えました。

 1年の今年の苦労が吹っ飛ぶほどの気持ち良さでした。

 

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前回は翌日、全身の筋肉痛で動けないような状況でしたが、今回は

翌日、全く筋肉痛を感じず、如何に、最初の時は緊張で力が入っていたのか

思い知りました。

 21日の夜に牧場の近くの「ゆらり」という温泉に送っていただいて、

すっかり身体がほぐれていたのも、良かったのかもしれません。

いろいろな種類のお風呂があり、施設がリニューアルされていて綺麗で

素敵な温泉でした。

 

 皆様、本年もご利用をいただいて、ありがとうございました。

良いお年をお迎えください。また、来年もどうぞよろしくお願い致します。