臨床心理士 阿部真里子の気まぐれ道草NAVI

所長阿部が折りにふれて感じたこと、考えたことをちょっとした言葉にしてみようと思いつきました。 人生でNAVIが必要だな・・・どうやって生きて行ったらいいの?って思うこともありますが、あんまりがむしゃらに突っ走るばかりでなく、時々ほっと一息ついたり、遠回りになるけれど道草も大事ですよね。道草の途中で、意義深いものや自然に出会ったり、人に出会ったりして、人生が大きく変わることもあるのかも。"カウンセリング"も道草の一つかもしれません。目的地にとらわれない道草的NAVIって面白くありませんか?

第31回(2006.3.22)

 

  WBCでのイチロー、見ました?
何か感激してしまいました!!阿部は昔から野球は全然興味ないし、ほとんど見たことがないのですが、イチローだけは気になっていて、テレビドラマの「古畑任三郎」のイチローの出演しているのもばっちり見ました。

 人がなんと言おうが関係ない。自分は自分の野球を追及するといった職人気質みたいなところが、すごくカッコイイナーと思っています。

そしたら、今回のWBCで、アメリカとの試合で、誤審があって、イチローが怒っている(吼えている?)姿がテレビに映し出されました。そして、韓国に2回負けて、悔しそうなイチローの姿。ところが、メキシコがアメリカに勝って、棚ぼたで日本が準決勝進出。韓国に「3回は負けられません」とはっきり言っているイチローの姿。そして、決勝のキューバ戦でも、大活躍だったのに、インタービューで全然、自分の活躍の話はしない。男らしいな。あんなにチームを勝利に導いたのに、自分の手柄にしないなんてね。やっぱり、野球はあんまり興味ないけど、イチローはすごいと思いました。

 自分の道を追求すると言うのは、スポーツに限らず、仕事でもカッコイイと思います。

 人の評価ばかり気にして進むより、私も、自分がいかに自分なりに納得のいく、カウンセリングやセラピーをやっていけるかというのを目指したいです。

 日本での臨床心理士は歴史も浅く(長く見積もっても約50~60年?)、社会的にもまだまだ認められておらず、その職種に就いたり、仕事を続けていくのもたいへんな状況ですが、臨床心理の世界がもっと発展するように、悩んでいる、困っている皆さんのお役に少しでも役立てるようにと願っています。

 前回で、コンプレックスの重要性の話をしましたが、「悔しさ」、「怒り」なんかも、とても大事で、それを生かして、今回のWBCのように物事を勝利に導いて行くこともできると思います。

 阿部のカウンセラー歴27年のうち、思い出すのも耐え難いような不遇な修業時代が15年間ほどあったことを今では感謝していますね。最初から恵まれていたら、今の自分はいないでしょう。