臨床心理士 阿部真里子の気まぐれ道草NAVI

所長阿部が折りにふれて感じたこと、考えたことをちょっとした言葉にしてみようと思いつきました。 人生でNAVIが必要だな・・・どうやって生きて行ったらいいの?って思うこともありますが、あんまりがむしゃらに突っ走るばかりでなく、時々ほっと一息ついたり、遠回りになるけれど道草も大事ですよね。道草の途中で、意義深いものや自然に出会ったり、人に出会ったりして、人生が大きく変わることもあるのかも。"カウンセリング"も道草の一つかもしれません。目的地にとらわれない道草的NAVIって面白くありませんか?

第33回(2006.5.1)<人力車体験>

去年5月3日にこの気まぐれナビのコーナーを始めてもう一年経ちました。なんだかあっという間でしたが、これを始めてから日々、どこを歩いていても、何かネタはないかしらと気をつけて歩くようになりました。大変だけど、それはそれで目を皿のようにして外界を探し、何か珍しいものがあると観察し、新発見につながったり、いろんなことを考えたりできました。また、文章を書くのが好きな阿部にとっては、ストレス解消にもなりました。写真もいつでも撮れるように一番高画質で撮れるカメラ付き携帯に買い変え、少し目に付いたものは逃さず撮るようにしましたが、さすがに、ありふれた日常だと、ネタも尽きてきます。

 「何かないかなあ」と探していたところ、4月29日連休最初の日に東京の実家に行きまして、素敵な体験しましたので、ご紹介しますね。みなさんも良かったら試してみてください。実家のある東京根津のそばに見慣れない茶色っぽい枠のバス停ができていて、「なんだろう」と見ると、「東西めぐりん」と書かれています。なんでも並んで待ってる人が言うには本日29日13時から開業したのだそうです(他に「南めぐりん」、「北めぐりん」と2コースあって浅草橋や下谷をめぐるそうです。乗り継ぎも1回限りオーケーと)。浅草まで百円という割安で行けるということで「わあ!行ってみたい!」と思い、15時少し前に兄嫁さんと一緒に行きました。開通初日のためか、混んでおり、一つバスを見送り、次のバスに乗りました。浅草雷門前でレトロな感じのデザインのバスーバス内も木目調に整えてあるーを降りると、若いハッピ姿のいなせなお兄さんが近寄って来て人力車に乗りませんか?とのこと。たくさんのそんな姿の俥夫が人力車と共にたむろしています。みんななぜかイケメンで背が高く、かっこいい。思いがけないお誘いに、前から乗りたいと思っていたので、20分一人3千円、二人で6千円ということで乗ることにしました。

  にぎやかコースと、しっとりコースがあるというので、しっとりコースの方を希望。浅草の界隈をガイド付きで案内してもらいました。トークもなかなかのもので、楽しく盛り上がりました。雷門の大きな赤い提灯の裏には風雷神門と書かれていると聞いたり、裏通りの、手ぬぐい屋さんやのれんのお店なども止まって解説してもらいました。除夜の鐘も見せてもらい、昔は八つあったのが戦争で武器を作るため、一つだけになってしまったことを興味深く聞きました。また隅田川沿いの公園の中に入り、流鏑馬ー馬に乗って的を射る競技ですーが一週間ほど前に催されていたことも聞きました。途中、全速力で走ってもらったりもして、良い風を身体に感じたり、少し乗馬の時に感じるのに似た2拍子の揺れや振動が優しくて、エンジンの付いた乗物とは違うなーと思いました。なんだかアッという間の、とても心地よい時間を過ごさせてもらいました。俥夫の松岡利幸さん、ありがとうございました!HP掲載承諾も感謝します。帰りも「東西めぐりん」で実家まで戻りましたが、根津・千駄木・谷中の古い町並みの中をバスが通り、まるで観光しているように感じました。こんな感じでの江戸観光いかがですか?お勧めですよ。6時前には帰宅。雷門で買ったおこし500円、おみくじ(大吉でした!)100円、とバス往復運賃200円、人力車3千円なりで、4千円以内の、安上がりで楽しい旅でした。