臨床心理士 阿部真里子の気まぐれ道草NAVI

所長阿部が折りにふれて感じたこと、考えたことをちょっとした言葉にしてみようと思いつきました。 人生でNAVIが必要だな・・・どうやって生きて行ったらいいの?って思うこともありますが、あんまりがむしゃらに突っ走るばかりでなく、時々ほっと一息ついたり、遠回りになるけれど道草も大事ですよね。道草の途中で、意義深いものや自然に出会ったり、人に出会ったりして、人生が大きく変わることもあるのかも。"カウンセリング"も道草の一つかもしれません。目的地にとらわれない道草的NAVIって面白くありませんか?

第36回(2006.6.19)

映画を見ました。

「夢駆ける馬ドリーマー」

前売り券を買っていたのですが、予想以上に、映画が終わるのが早くて、まだ、上映している映画館を探したら木場のイトーヨーカドー内の映画館で、しかも1日1回の上映と言うことで、慌てて行きました。(木場というのもきれいなシャレたレストランの入った建物があって、なかなか素敵でした!!)

 この映画。大きく前宣伝していたのに、入りが今ひとつだったのか?打ち切りになった映画館が多くて、現在は数えるほどのところでしか上映していません。

 ダコタ・ファニングカート・ラッセル主演です。少女(ケール)と牝馬(ソーニャドール)の物語。 少女の父親は現在、雇われ調教師で、その父親の父(少女の祖父)はその昔、自分の牧場で馬を育てる仕事をしていたのですが、牧場経営で二人(父と息子)の意見が対立して、今では同じ敷地内に住みながら、口も聞かない冷たい関係でした。それで牧場に住んでいるのに馬が一頭もいないという荒れた状態でした。

 少女(孫娘)ケールと祖父は仲良く、馬の話を聞くのが楽しみで、孫娘は祖父になついていますが、父は、娘には馬の道以外のことをしてほしいと、それを快くは思っていませんでした。

 父が調教した馬のソーニャドールがレースで大きな怪我(前足の骨折)をしてしまい、処分されそうになったのですが、父はそれを牧場に引き取ってすっかり治してしまいます。そして、種馬と掛け合わせて子馬を得ようとするのですが、ソーニャドールが不妊であるということがわかり、一度は、売ってしまおうとします。というのは、父は仕事を解雇されて、一家は経済的に貧窮しており、母は夜遅くまでレストランでアルバイトをして一家を支えていたからです。娘の「この馬は家族なんだから」という泣きながら訴えた言葉で、父は自分の父(ケールの祖父)の援助を受けて、馬を買い戻し、娘を馬のオーナーにして、大きなレースに出場させることにします。そして、レースのための調教に向けて、厩務員と騎手を含めた一家をあげての協力体制ができあがります。そして、「骨折したことのある牝馬」ではとうてい優勝は無理だと思われたのに、レースに優勝してしまいます。

その瞬間、祖父・父・母・少女・馬で構成された「家族」はしっかりと絆で結ばれます。

 実際にあった、骨折したが回復して優勝した馬の話からヒントを得て作ったストーリーとのこと。

シービスケット」という映画も骨折した馬が優勝するまでを描いたすばらしい映画(こちらは本当にあった話)でしたが、この「ドリーマー」の方も、親子3代の物語で、なかなか感動させられました。DVDで、良かったら、ご覧ください。感想も聞かせてくださいね。オフィスに映画のパンフレットを置いておきます。
 

※写真は、本文とは関係ありませんが、最近阿部が乗っているボンボンという男の子の馬です