臨床心理士 阿部真里子の気まぐれ道草NAVI

所長阿部が折りにふれて感じたこと、考えたことをちょっとした言葉にしてみようと思いつきました。 人生でNAVIが必要だな・・・どうやって生きて行ったらいいの?って思うこともありますが、あんまりがむしゃらに突っ走るばかりでなく、時々ほっと一息ついたり、遠回りになるけれど道草も大事ですよね。道草の途中で、意義深いものや自然に出会ったり、人に出会ったりして、人生が大きく変わることもあるのかも。"カウンセリング"も道草の一つかもしれません。目的地にとらわれない道草的NAVIって面白くありませんか?

第39回(2006.8.10)

8月5-6日で、京都に行ってきました。といっても、お仕事と言うか、研修会のためです。 

阿部も「勉強しないとなぁー」と思い、スクールカウンセリングに関する研修会に申し込みましたが、何と言っても、夏の京都。暑いだろうなーと覚悟して行ったものの、暑いの暑くないのって、36度~37度もあって。  まあ、観光ではないので、一日中会場の冷房のあるところにいましたから、少しの移動の時だけ我慢すれば良かったわけですから、たいしたことないかもしれません。外を歩いた感じでは、「煮えつきそう・・・」「焦げついちゃう」という感じの暑さでした。

 道を歩いている京都の女性は太った人が誰もいないのと、屋根に止まっていたカラスが、 東京のデブった、カラスと比べて、すごくスリム(痩せている)なのにびっくり!!やっぱり、食べ物の違いなのかな・・・京都風食べもので過ごせば、ダイエットできるのかもと思いました。

 第1日目には河合隼雄先生の講演やスクールカウンセラーのシンポジウム(近々、NHKのETVでこの模様を放送するそうです)などがホテルの宴会場を会場として、2日目はある大学での分科会が行われました(大学内の写真2枚)。

 分科会では、ADHD注意欠陥多動性障害)や高次機能自閉症アスペルガーといった、「発達障害」についての分科会に阿部は出ました。

いつもなら、オフィススタッフも誘って、集団で研修会や学会に参加するのですが、今回は一人だけで、知り合いにもほとんど会わなかったので、少し寂しかったのですが、かなり集中して、勉強にはなりました。現在、日本では発達障害の方が増えているため、自分にもその十分な対応の知識が必要と判断したためです。

 夜は特に懇親会など何もないので、大阪の友人―といっても私より年上のお姉さんーを誘って、夕食を一緒に食べました。この人は大住さんというカウンセラーの方です。

なんと、ある時、東京の催眠の研修会で一緒になって、「退行催眠」(過去に遡る催眠です)の実習の時に、お互い催眠をかけ合っていたら、阿部が語った幼稚園時代の様子を大住さんが聞いて、<自分の幼稚園と似ている>とのことで「それはどこの幼稚園?」と尋ね、お互い同じカソリック系の幼稚園の出身(同窓生)だということがわかり、意気投合してメチャ仲良しの友人になったというイキサツがあります。その時、「催眠ってすごいなー!!」と別な意味で思いました。ユンギアンではないですが、「偶然の一致」というか、何かを引き付ける力があるというか。

阿部は大阪の枚方市香里園(ヒラカタシ コウリエン)というところの出身で、小学校の1年まで、そこで育ち、小学校2年から、父親の仕事の都合で東京(根津)に家族で引っ越して来ました。だから、自分では「大阪人」のつもりで、大住さんと一緒の時は関西アクセントや軽い大阪弁で話したりできます。そういうときに、なんかリラックスするというか、阿部の本性が出せるというか・・・だから、外国人で、無理やり日本語で話していて、自国の言葉で話せてうれしそうにしている人の気持ちが少しわかります。自分の気持ちは自分の言葉でないと、うまく表現できない。

 東京の方も長くて40年間以上もいるので、東京人的になっているなーとは思いますが、たとえば、「お茶漬け」が無性に好きだったり、塩昆布が好きだったり、薄味が好きだったり、おふざけ(冗談・ジョーク)好きだったりは、やっぱり関西人だよなーと思います。

 ところで、夕食は、鴨川のそばの、下鴨茶寮という、きれいな日本庭園のある料亭で食べました。赤いもうせんや赤い傘が、京都らしいですね。「一見さん」(京都在住でなく、観光で一回限り利用する人)ではお断りされそうな、由緒ある料亭です。

まずは、お店の方の案内で、茶室に通されて、茶菓子とお抹茶を一服。正式な「にじり口」のあるお茶室に入ったのは初めてで、大住さんに、お茶のいただき方も教わりながらいただきました。阿部は正式に習ったことはないのですが、さすが大住さん、こういうことも、しっかり習得されています。

 その後は、鱧(はも)のコースみたいな料理が続きました。鱧そうめん、鱧のおさしみ、鱧をあげたもの。もうお腹いっぱいという感じになってしまいました。ホテルに帰って、休もうとしましたが、しばらく満腹で苦しくて眠れませんでした。それで、スイング・ガールズ(竹中直人主演の高校生のジャズバンドの話でした)という邦画をテレビでやっていたので、それを見て寝ました。

 2日目の分科会の後はお土産を買わなければと思い、四条で降りて、お腹が空いていたので、蕎麦屋に入り、にしん蕎麦とちりめん山椒のご飯のセットを頼んで、大満足。どちらも子供の頃から食べているもので、なんか幸せを感じました。美味しかったです。新幹線の時間まで、時間をつぶして、夜の新幹線で帰路につきました。

 忙しい夏ですが、なんか楽しい体験ができました。皆さんも暑い京都いかがですか?