臨床心理士 阿部真里子の気まぐれ道草NAVI

所長阿部が折りにふれて感じたこと、考えたことをちょっとした言葉にしてみようと思いつきました。 人生でNAVIが必要だな・・・どうやって生きて行ったらいいの?って思うこともありますが、あんまりがむしゃらに突っ走るばかりでなく、時々ほっと一息ついたり、遠回りになるけれど道草も大事ですよね。道草の途中で、意義深いものや自然に出会ったり、人に出会ったりして、人生が大きく変わることもあるのかも。"カウンセリング"も道草の一つかもしれません。目的地にとらわれない道草的NAVIって面白くありませんか?

第69回 (2008.8.17) 「第11回キャンプ大成功!ラフティング、超・気持ちイイ~!」

記念すべき、第11回研修会(通称キャンプ)<2008.8/8~8/10>が無事に終わりました。協力してくださったオフィス外部の方々、また、参加者の方々、オフィススタッフのみなさんに、本当に感謝したいです。ありがとうございました。お疲れさまでした。

 今年は埼玉県の施設を使った初めての会(竹の子掘りは小川げんきプラザを使いましたが、夏のキャンプは初めて)ということで、これまで10年間は栃木の慣れ親しんだ施設であったため、施設の変更が少し心配でした。そのために5月には入念な下見にも行きました(気まぐれナビ66回)。また、現地の方々のご協力や、外部の協力者の助けを借りながら、会を行うことができました。キャンプ参加最年少記録の3歳から71歳までのスタッフを含む参加者総勢32名でした。

 今回の目玉は、なんといってもラフティング!!阿部は2年前に親友と、群馬県の水上に旅行に行ったとき(気まぐれナビ38回)に、川に浮かぶラフティングのゴムボートと、楽しそうに乗っている若者たちを目にして、「是非一度あれに乗ってみたい!」と思いました。でも、この年齢で乗っても大丈夫か、誰を誘えば一緒に乗れるのかと思っていました。

そのうち、これまでキャンプに使っていた栃木の施設(烏山青年自然の家、南那須少年自然の家)が次々と閉鎖になり、埼玉県内の施設でキャンプを行うことになって、その場所が「長瀞」と決定し、下見に行ったら、「ラフティングをやってみてはどうか」という話になり、胸が躍りました。「キャンプで私の念願のラフティングができるなんて、すごい!!」最近“思っただけ”で願いが叶うことが増えてきました。自己暗示が強力になったかな?

体調や恐怖心、年齢(11歳以下は乗れない)などの面で、全員で、ラフティングというわけにはいかないと思いましたので、ラフティングの方は希望者だけにして、他に、安全で誰でも乗れる大型の木製の船の「船下り」も全員でラフティングの前に行うことにしました。これは3歳のお子さんも入れて全員参加。

以前、20代の頃、長瀞に行ったことがありましたが、その時の船下りは長瀞駅近くの船着き場からの出発で、短い距離(たぶん4キロ?)でした。今回は上流からの6キロという長い距離で、船下りも、とてもスリルがあり、充分楽しめました。

その後、恒例の河原での、バーベキューも楽しみ、水かけっこやスイカ割りも行いました。


さて、ラフティングですが、水着の上にTシャツと短パンを着て(出発地点のウオーターパークに戻るなら、水着だけにしたのですが、我々は下流にある、宿泊施設の長瀞げんきプラザに直接、岸から上がって歩いて帰るというので水着だけで外を歩くのが恥ずかしいので)、頑丈なヘルメットと、ゴツい、ライフジャケットを着込み、大きなオールを持って川に向かって出発。20人のメンバーが3艇の黄色・緑・灰色のボートに6・7・7と分乗して乗ることになりました。ガイドさんを入れると8人乗れるボートということになります。


まず、ガイドから、水の上でこういう事が起こったら、どう対処するかという講習が最初にありました。ボートから落ちたら、ボートの上の人がライフジャケットの肩の部分を持って引き上げると。この時、腕や手をひっぱると、脱臼の危険があると。遠くに流されてしまった場合、流された人の方へ相手の注意を引きながら、オールの広い漕ぐ方の部分ではなく、反対の持つ方の細い方を差し出すか、ロープを投げるというようなことを教えてもらいました。ボートの中に入ることを「ゲットオン」、前に進むことを「フォワード」、後ろに進むことを「バックワード」と英語で指示すると説明を受けました。

私は6人と1人のガイドさんの乗ったやや他より小さめの黄色いボートに乗りました。ボートのヘリの部分に腰掛けるといった感じで、やや不安定な格好で乗り、ボートの中に入るのとは違います。さて、出発です。岸に残ったスタッフの見送りを受けながら、さっそうと、ボートは沖に向かって出ていきましたが、最初はオールのこぎかたの息が合わずに、クルクル回って、前に進みません。しかし、イチ、ニ、イチ、ニとかけ声をかけてオールをこぐ練習をするうちに、前にスイスイ進むようになりました。気持ちよく水面を滑って行きます。そのうち、波の荒いところが出てきて、ボートは波しぶきを立てながら、勢いよく、波の中に斜めになって突っ込んで行きました。これはちょっとジェットコースターみたいな感じ。思わず「キャー!」と声を上げて、下に落ちていきました。その時、オールはボートの中の方に縮めて、ホールドオン。ボートから落ちないようにボートのヘリに付いている、ロープを必死に掴みました。その時に、ザブーンと波を被って、水を少し飲みました。波を乗り越えたら、オールの漕ぐ部分を上にして、みんなで、カチンと合わせてハイタッチとかけ声をかけました。

ボート同士の水のかけ合い競争みたいなのもやりました。オールで、水をすくっては、相手のボートの中の人にかける。ジャバジャバと水しぶきがあがり、水をかけられて悔しい思いをしてしまいました。

何回か、波の荒いところを、そのようにして乗り越えて、静かなところに出ると、ガイドさんから、ボートから川に下りてみるよう言われました。ボートから、降りて水にプカプカ浮かぶと、ライフジャケットのおかげで全く沈む心配なく、浮かんで、泳げることがわかりました。心地よい水の中で本当に気持ちよく、全身の力が抜けます。こんなにリラックスしたことって今までに経験したことがないような。全く身体のどこにも力が入っていない。「シヤワセー」な感じ。

しばらくプカプカ、フアフア波に乗って、川を流れていきました。しばらくして、ガイドさんがまた船に乗って、と言いましたが、1人ではボートの上に上がれません。男性のFさんはいち早く1人でボートの上にはい上がっていたので、私は、引き上げてもらいました。50キロもある身体をよく1人で持ち上げられるなあと感心。

 ガイドさんが我々の黄色い小さめのボートに20人全員乗ってみるようにと言い、座ってなら、バランスが取れて全員乗れたのですが、次は立ち上がってみるようにと言い、一挙にバランスが崩れて、ボートがひっくり返り、水の中に投げ出されてしまいました。 また、それぞれのボートに乗って、最後まで、みんなで漕いで進んで行きました。岸に上がるときはちょっと残念な感じ。もっとやっていたいような気分でした。親切で、面白くパワフルなガイドさんたち3人と一緒に写真を撮り、お別れしました。

 キャンプの始まる少し前は、全日程晴マークで安心していたのですが、始まった途中で天気予報を見たら、第1日目のキャンプファィアーの夜も雨の確率が高く、翌日の河原での活動も同様でした。しかし、急遽作った、テルテル坊主のおかげか、全く雨が降らず、晴天の中で全てのプログラムを終了することができました。リラクセーション(自律訓練法・催眠・動作法)やコミュニケーションプログラム(イメージ療法・トラストウオーキング)、勾玉作り(蝋石のような石を削って勾玉の形にしてニスを塗って仕上げます)、キャンプフアイアーとタップダンス体験(本格的にウエスタン・ハットを被って曲につけて踊りました)、マジックショー(新品のお茶のペットボトルから、少し前に署名した硬貨が出てきてビックリ!プロ級マジック)、8月生れの人の誕生会など、連日たくさんのプログラムをこなし、2泊3日(スタッフは3泊4日)は疲れましたが、とても楽しかったです。


最後になりましたが、現地でいろいろお世話になりました白石さん、キャンプファィアーや野外活動、マジックショーでご協力いただいた中野さん、タップダンスのご指導をいただいた増田先生と藤野ご夫妻、たいへんありがとうございました。