臨床心理士 阿部真里子の気まぐれ道草NAVI

所長阿部が折りにふれて感じたこと、考えたことをちょっとした言葉にしてみようと思いつきました。 人生でNAVIが必要だな・・・どうやって生きて行ったらいいの?って思うこともありますが、あんまりがむしゃらに突っ走るばかりでなく、時々ほっと一息ついたり、遠回りになるけれど道草も大事ですよね。道草の途中で、意義深いものや自然に出会ったり、人に出会ったりして、人生が大きく変わることもあるのかも。"カウンセリング"も道草の一つかもしれません。目的地にとらわれない道草的NAVIって面白くありませんか?

第28回(2006.2.18.) 先輩は今でもやっぱり、ずっと先輩!

 



 スクールカウンセラーの会議が日曜日に東京であって、会場になっている、ある大学へ。

 さて、午前の部が終わって昼食時間。阿部は気になるラーメン屋に行きたくて、混むだろうと思ったので、ダッシュして全速力で走って向かいました(食い意地!)。

 注文を終えて、味噌バターラーメンを待っていると。な、なんと、そこへ先輩が・・・高校時代のESS(英語のクラブ)の先輩で、J大学・大学院の先輩でもあるM先輩(今は結婚されたからMじゃない)が、カウンターに座っている私の隣の席に!!

 高校時代に、ミッション系の私立女子高校入学後、「部活動は何に入ろうかな?」と思ったときに、英語が好きだから、とESS(English Speaking Society)に入りました。(そこはよくアメリカ人の先生と一緒に、お菓子を食べたり、合宿したりするので別名ジョークでEating Sleaping Societyと言われていました。)

 部活動に使っている理科室に行くと、部長のその先輩がいらっしゃって、なんかすごく素敵に見える、スラッとしたお姉さん、ずっと自分よりも大人に見えました。

 英語劇を一生懸命練習して文化祭の時にやったり、合宿でカレーやサラダを作ったり、英語の弁論大会。救世軍の病院の慰問で英語でクリスマスキャロルを歌ったり、遊園地に行ったりと、そのころの豊かで楽しい思い出はいっぱいあります。

 先輩は私に部長を託して先に卒業されて、信頼されたんだと、うれしい反面、荷が重すぎたかも。たぶん先輩ほどうまくは部長をやれませんでしたが、一生懸命やりました。

 その後、別に真似したわけではない、自分で希望したのですが、たまたま、先輩と同じJ大学心理学科へ一浪して入学。大学―大学院(同じ研究室)―臨床心理士とずっと、ずーと先輩です。

 「レポートの書き方わからないー!!」なんて言うと、助けて頂いたり、「すごいな。かなわないな。」という気持ちが強く、畏敬の念というのでしょうか。

 その気持ちが今でも続いていて、思わず、隣でラーメンを食べるお箸が緊張で少し震えていました。その後、お茶に誘っていただいて、いろいろ、カウンセリングのことをお話ししていると、今もやっぱり先輩は聡明でとても私はかなわないな・・・と思いました。

 そんなに近くにいつもいるわけではないけれど、いつもどこかで駄目な後輩の私を見守って頂いていたような気がして、ありがたかったです。

 阿部が今こうしていられるのも、先輩のおかげですね。