この「気まぐれナビ」のコーナーを始めた頃に、NHKテレビの朝の連続ドラマ「ファイト」(気まぐれナビ第4回参照)で、四万温泉(群馬県)でのロケ場面があって「いつか行って見たいなー」と、2年間、ずっーとずっーと思ってきたのですが、この春休み、なんと実現してしまいました!!
例の高校時代の友人マッキと温泉旅行計画を立て、インターネットで調べたら、東京駅八重洲口から四万温泉まで直通バス(片道約4時間)があることを知ったので、それで行ってみることに。片道一人3000円のところ、往復なら一人5000円になるとのことで、往復で申し込みました(たぶん交通費安上がり)。そして、旅行社の人から勧められた、「たむら」(http://www.shima-tamura.co.jp/)という旅館も一緒に予約。同じ系列のグランドホテルの2個の温泉も加えると、10個もいろいろな温泉があって入れるとのこと。もちろん、すべて、湯量も豊富で源泉賭け流しです。
10時半東京八重洲口のバス停で乗り、途中、高速道路の休憩所で昼食を買って来たお弁当を食べ、14時過ぎに着きました。ちょっとした1~2時間の観光もタクシーで可能(しかも直通バスを利用した人には割引あり)というので、着いてすぐに、そばにいたタクシーの運転手さんに申し込んで、旅館に荷物だけ置いて出かけてみました。とても良い天気で風が強くて冷たかったけれど、旅日和でした。
「奥四万湖」というダムを見に行きましたが、そこの湖の色の青いことと言ったら、びっくりしてしまいました。表現しようもなく、とても美しい。青い色のペンキでも流したかのような、真っ青の色。掲載した写真を見てください!このままの色です。浅いところは、薄い緑色をしていて、湖面が透き通って見えています。タクシーの運転手さんによると、酸性の水のためにこのような色になっており、魚も住んでいないとのこと。そのため、藻も生えずに水がきれいなままだということ。
その他、次のようなところを回りました。
日向見薬師堂―美しい茅ぶき屋根の薬師堂は、全国でも珍しい唐風建築。 出組、桝の形、木鼻の絵文様、渦巻きの形などが室町時代の特徴を表しているとのこと。
「甌穴」―川の底に何万年に渡り、石が同じ場所でくるくる転がって摩擦でくりぬかれてできた本当に丸いなだらかな巨大な穴は約130mの間に大小8つあります。これらは県の天然記念物にも指定され、巨大なものになると直径2m、深さ4mもあります。また、「小泉の滝」「摩耶の滝」などを見て、道路に、ニホンザルやカモシカが見られることがあるというので、期待してタクシーの中から見ていたら、カモシカを発見。こちらを一瞬、道路上の崖の上から覗いて、写真を撮る暇もなく、すっといなくなってしまいました。
ここの水は名水と言われており、あちこちに飲んで良い湧き水の場所があって、ひしゃくですくって飲みました。ほんとうに美味しい水で、喉越しよくうるおいました。また、温泉の湯の方も、胃腸の病気に効くというもので、やはりあちこちに、飲泉所があります。
旅館についてからは、10個のお湯を全部制覇と、入っては出て、また、次のに入っては出てを繰り返しました。露天風呂あり、檜のお風呂あり、いろんな名前がつけられています。古い建物に、建て増し建て増しで新しい建物が廊下でつながっており、エレベーターも乗り換えたりで、広くて、ちょっと迷ってしまいそうな作りでした。
なんとお部屋にも檜の一人用の小さなお風呂があって、それも源泉で、70度の熱いお湯が出るため、お水で薄めて入れるようになっていました。水との加減が難しかったのですが、挑戦してみました。小さくても、これはこれで、たいへん満足しました。
しかし、阿部はさすがに湯疲れして、ぐったりしてしまいました。途中、夕飯を食べましたが、これもレストラン内の二人だけの個室で、ちょうど良い量の美味しい和食が並んでいて、お刺身も美味しく、温かい蒸し物や、湯葉なども用意されてあり、器も民家を模した器だったりで、目でも楽しめました。阿部にしては珍しく、ほとんど残さずに食べられました。
翌日は、チェックアウトの11時より少し早めに10時に旅館を出て、ドラマ「ファイト」のロケで使われた赤い橋の「積善館」(http://www.akiko753.jp/ityoubyou.sekizenkan.htm)に行って見ました。日帰り入浴も可で、1000円で入れます。大正時代のような作りのレトロの感じの湯があり、湯船が地面と同じ高さで、下に掘ってあるようになって、2列に並んでいます。一人用の個室の蒸し風呂も二つあり、小さな部屋に、横になれるタイル張りの寝椅子があって、戸を閉めると蒸気が中に充満します。戸を開けて入ることもでき、サウナ苦手の阿部でも気持ちよく、長時間入っていられそうでした。
今回の旅行で思ったのは、昔旅行した時は朝の一番風呂に誘っても、いつも「眠いから一人で行って」と、一緒に来てくれなかったマッキが私よりもすばやく用意して一緒に行ってくれたことで、驚いて「どうして起きられるようになったの?」と尋ねると、「年取ったからでしょう」と笑って答えます。先日、2月に同窓会もあり、昔、ピチピチ女子高生だったみんなの35年ぶりの貫禄の出た奥様姿を見て自分も、同様に年を取っているんだなあと改めて思いショックを受けました。しかし、また、その後、作家の志茂田景樹(シモダカゲキ)さんの講演を聴きに行く機会に恵まれ、そこで、60歳の還暦で一回りと考え、そこから、「新1歳、新2歳、新3歳・・・と数え始めればいいんです。何もネガティブに受け取ることはない」という言葉に激励を受けたりもしました。今後は、自分も年を取る事と、どう向き合うかが重要な課題になってきていると感じました。タップの先生や仲間の方たちのように、いつまでも元気で動ければいいなと思っています。