「今年はたいへんだった」という思いが強く残った年でした。特に、後半の9月~12月はたいへんなことが公私共にいろいろと起こり、対処に追われて、気持ち的にも慌ただしく落ち着けない感じでした。ただ、大変なときは、みんなが協力して事にあたってくれるんだな。乗り越えていけるなと自信にもつながったような気がします。
そして今年はまた、いろんな過去に出会った方から連絡が入り、再会するうれしい機会もありました。
まずは、新しい高校にスクールカウンセラーとして赴任して、その住所が昔、別の高校で17年前に、お会いしていた方の住所とかなり近かったので、その駅に降りるたびに、「彼女はどうしているかな・・・?」とそればかり、念じるように思っていたら、な、なんと!!
1ヶ月半経った、5月下旬に1通の手紙が届き、事務の人から手渡されて!びっくり!なんと思いがけず、それが、その彼女からのお手紙で、その高校勤務の日に、勤務時間前に、ファミリーレストランで、お会いすることができました。「まるで、テレパシーみたいだ!」と本当に不思議に思いました。これも偶然?なんでしょうかねぇ??
また、7月ごろのある日は、15年前に、教育相談の仕事をしていたときにお会いしていた中学生の子供さんのことで相談に見えていたお母様がオフィスに寄って下さって、しかも、阿部の好物の「鮎のお菓子」(茶色く焼いたワッフルのような和菓子で、中にギュウヒが入っている鮎の姿をしたお菓子)を覚えていて、持ってきてくださり、ご家族の近況を報告してくださった方もいらっしゃいました。すっかり子供さんもりっぱに成長されてご家族も円満に暮らされているとのこと。当日、阿部は不在でお目にかかれなくて、スタッフから後で話を伺いましたが、とてもうれしく思いました。
そして、先日、前回の「58回の気まぐれナビ」でも書きましたが、沖縄から、20年前に病院で一緒に仕事をさせていただいていたドクターが訪ねてくださり、私のこの人生の中で出会った人とのさまざまな縁を感じる年でした。ネットワークの広がりを感じました。
「今年は3人の実習生が入りました」というのを、「第54回気まぐれナビ」でも書きましたが、現在3人とも修士論文作成の追い込みで忙しそうです。3人のうち、2人は就職先も決まり、たいへん阿部も自分のことのように、うれしく思っています。あと一人の方も決まると、うれしいです。
阿部は最近、NHKの連続ドラマの「ちりとてちん」というのを、できるかぎり毎朝、楽しみに見ていますが、大阪の落語の師匠さんのところに福井県若狭の、塗り箸職人の家から出て、弟子入りした女の子の話です。
この落語家の修業がカウンセラー修行とも重なるところがあって、ついつい共感しながら見てしまいます。オフィスでも接客や、事務仕事などをしながらのカウンセラー見習で、クライエントさんへの気遣いを学んでもらっていますが、落語の修行もそうなのですね(というより、落語の方が歴史は古いか)。最初は落語の練習はいっさいなしで、家事やそうじばかり。主人公がつまらなそうな顔をしていると、兄弟子が、人に気持ち良くすごしてもらうことを学ぶ大事な機会なのだと諭します。
女将さんを病気で亡くした徒然亭 草若 師匠は3年前に舞台に当日行けずに、穴を空けてしまい、それ以来、3年間高座に全くあがらず、お酒に溺れたうつうつとした日々を過ごしていましたが、弟子の早々は最後まで師匠を見捨てず、また、主人公の女の子(喜代美ちゃん)がやってきて、いなくなった他三人の弟子を呼び戻し、高座を復活させて師匠も高座に3年ぶりに、あがります。
この草若 師匠の下には、「早々」、「草原」、「小草若」(弟子で草若の息子)、「四草」という兄弟子がいて、妹分である、若狭(喜代美ちゃん)をからかったり、たしなめたり、なぐさめたり・・・みんなで、りっぱな落語家になれるよう支えています。そのかけあいが微笑ましいのと、大阪の言葉が懐かしく耳にすっと入るので、楽しんでしますが、うちのオフィスにも、「情にもろく、面倒見のいい」服部(ハットリ)兄さん、「いざというとき頼りになる頭脳明晰な、でも、ひょうきんな」斯波(シバ)兄さん、その他、「男に負けず一見強気だけれども、優しく美しい(?)姉さん達」が一緒に、実習生さんたちの指導にあたりつつ、臨床に日々、取り組み、研鑽しあっている姿が微笑ましい感じがしています。いつまでも、このようなあたたかく優しいオフィスの雰囲気を大事にしたいものです。
12月のクリスマスシーズンに、はじめて、ディズニーシーへ行きましたよ!!