臨床心理士 阿部真里子の気まぐれ道草NAVI

所長阿部が折りにふれて感じたこと、考えたことをちょっとした言葉にしてみようと思いつきました。 人生でNAVIが必要だな・・・どうやって生きて行ったらいいの?って思うこともありますが、あんまりがむしゃらに突っ走るばかりでなく、時々ほっと一息ついたり、遠回りになるけれど道草も大事ですよね。道草の途中で、意義深いものや自然に出会ったり、人に出会ったりして、人生が大きく変わることもあるのかも。"カウンセリング"も道草の一つかもしれません。目的地にとらわれない道草的NAVIって面白くありませんか?

第71回(2008.10.16)

前にもこの気まぐれナビで、馬の映画の話を書きました(第36回)が、この10月公開となった「三本木農業高校馬術部」という映画を乗馬クラブの友人と一緒に見に行きました。
 
長渕 剛の娘の長渕 文音(ナガブチ アヤネ)が初主演をしている映画で、春日部のララガーデンでは上映していないので、新都心コクーンまで見に行きました。コクーンの中の、美味しいイタリーレストランにも映画が終わった後で入る事ができたし、楽しい休日の一日を過ごすことができました。

 
(パンフレットの写真です)


 映画は「私、コスモの目になる」(橘内 美佳著 主婦と生活社)という原作の映画化で、津軽にある三本木農業高校の馬術部は、伝統のある馬術部で、部員が馬の世話もしています。その中に、タカラコスモスという病気で盲目になってしまった、かつては競技で活躍した馬がいて、目が見えないため、外の世界に怯えて暴れたり、人に心を開かずに噛んだりしていました。最初はちっとも可愛いと思えない、その馬の担当に主人公の女子高校生がなって世話をしますが、そのうちに、目の見えないコスモの気持ちがわかるようになり、しだいにコスモも彼女に心を開くようになります。3年の卒業の年に、目の見えないコスモに乗って、競技(障害馬術)に参加することになり・・・といった話です。以前テレビでもこの馬のことが放映されており興味を持ちました。実際の馬の出産シーンがあったり、「子分かれ」で母馬と仔馬を離すシーン(実際、仔馬が離されると、母馬はいななき、大暴れ)、キングジョージという馬が障害馬術の練習の時、バランスを崩して足を折ってしまうシーン(これは馬の演技です)と迫力があり、主人公も実際に乗馬を習って、満身創痍で、撮影に臨み、見事に障害馬術の高いバーを馬と共に飛んでいます。
 
 私は仕事のかたわら、ゆっくり急がずに乗馬を続けていますが、最近は駈歩(かけあし)にジョージ君という小柄な馬に専用馬(馬の指名制のような制度)で乗り、とても楽しんでいます。ジョージ君はちょこちょことした動きの、まるでゼンマイ仕掛けのオモチャの馬みたいな感じで、とても可愛らしく、しかし、いつも駈歩はすぐに出してくれて、速歩もなんでもオッケイで「スーパーホース」と言われています。人一倍恐がりの阿部は他の馬だと、駈歩が怖かったのですが、ジョージ君には安心して乗れています。いつもいつも「ジョージ君ありがとう!」という感謝の気持ちで乗っています。


(阿部とジョージ君写真)



 ところで、最近、俳優の尾形拳さんが亡くなられ、最後の最後まで俳優として仕事をされていて、りっぱだなと思いました。現在、放映中の遺作となったテレビドラマ「風のガーデン」でも具合の悪そうな感じは見えないので、「すごいなー」と思って見ています。私も「生涯現役」で、人生最後の日まで、カウンセリングの仕事が続けられたらいいなと思いました。そんな風になれるよう、(密かに)自己暗示をしています。