臨床心理士 阿部真里子の気まぐれ道草NAVI

所長阿部が折りにふれて感じたこと、考えたことをちょっとした言葉にしてみようと思いつきました。 人生でNAVIが必要だな・・・どうやって生きて行ったらいいの?って思うこともありますが、あんまりがむしゃらに突っ走るばかりでなく、時々ほっと一息ついたり、遠回りになるけれど道草も大事ですよね。道草の途中で、意義深いものや自然に出会ったり、人に出会ったりして、人生が大きく変わることもあるのかも。"カウンセリング"も道草の一つかもしれません。目的地にとらわれない道草的NAVIって面白くありませんか?

第117回(2014.3.26.)

新年度に向けて
 年度末の忙しい時期、みなさま、いかがお過ごしですか?
消費税が8%に上がるということで、「駆け込み需要」というのが世間を騒がせていますが、カウンセリングには駆け込み需要はないかな?と思っていましたら、意外に、3月末はたくさんの方にご利用いただきました。誠にありがとうございました。


 ところで、阿部は3月21日ー23日の連休中に、新潟の胎内(タイナイ)市という珍しい場所での乗馬を体験しました。自動車での異動で、休憩時間も入れて6時間もかかり、松原ステーブル(牧場のことを英語でステーブルと言います)に着いたのが午後1時半をまわっていました。新潟へ向かうに連れて、高速道路を走行中、トンネルを抜けると、一面の雪景色となり、雪もじゃんじゃん降ってきたり、肌寒く、雪国の鉛色の空に変わりました(関東は晴れていたようでしたが)。


 胎内市での1日目は冷たい雨がドシャブリの状態で、厩舎にいる馬や犬たちを見せてもらい、持って行った人参やリンゴをあげたり、猫や犬には、ドライフードをあげました。このステーブルのご主人の松原正文さんは新潟競馬の騎手だった方で、その後、新潟競馬場が閉鎖された後は金沢に移られ、調教師なども長くされ、45歳の時に、この新潟県 胎内市にステーブルを作られ、2億円も稼いだ名馬のホシオーの調教師だったこともあって、その馬を引き取られて一緒に、暮らしておられます。競馬を終えた馬たちが殺されてしまうことを憂い、一頭でも助けてたいとの思いを持っておられました。ステーブルではポニーや木曽馬など、10頭ほどの馬や、犬や猫たちに囲まれた生活で、とても考えられないほどのお得な料金(25分2000円)での乗馬をさせてもらえます。それに、よそでは聞けないような、競馬の話や、馬の乗り方についての話を聞かせてもらい、たくさんの質問にもとても丁寧に答えてもらい、満足な時間を過ごしました。

f:id:abemarico:20180307191455j:plain


 1日目は寒いのもあって、早めに宿(市内に1軒だけホテルがあって、満室のことが多いそうです)に引き上げて、2日目、朝食を済ませてすぐに、また、ステーブルに向かいました。その日は、午後からは天気が崩れるとのことでしたが、晴れ間も見えて、前日より暖かく感じました。ホシオーに乗せていただいたり、また、他の馬(名前を忘れました)で、自然の中で外周をさせていただいたりしました。ちょうど、新潟テレビの方が来られ、取材も受けました。(大きなカメラを真正面から向けられて、ちょっと恥ずかしかったです。残念ながら、新潟のみの放送で、関東では見られないようです。)

 馬場は新潟競馬の不要となった、白くてりっぱな柵(ラチ)を使ってあって、また、中央には競馬で使うゲートも並んでいて、さながら、小さな競馬場のような感じがしました。松原さんがその競馬場のような円のコースを自分でホシオーに乗って見せてくださって、さすがに騎手のかっこいい走りで目を見張りました。こんな近くで、すごいものを見たなと思いました。

 

f:id:abemarico:20180307191510j:plain


 馬場は足が沈むような砂地で、とても深く良質の砂が入っていて、そのため、馬は蹄鉄を履いていないとのこと。蹄鉄が砂に埋もれてひかかってしまうのを避けるためだそうでした。ここでは馬たちがとても大切にされていて、のびのびと暮らしていて、楽しそうでした。また、景色も山に囲まれて、海も近く、雄大な自然の中でゆったりとして時間が過ぎていきました。新潟に行くことがあったら、みなさまも是非、寄ってみてください。電車で行く場合、新潟から特急にのって中条駅で降りて、車で10分ほどのところにあります。