臨床心理士 阿部真里子の気まぐれ道草NAVI

所長阿部が折りにふれて感じたこと、考えたことをちょっとした言葉にしてみようと思いつきました。 人生でNAVIが必要だな・・・どうやって生きて行ったらいいの?って思うこともありますが、あんまりがむしゃらに突っ走るばかりでなく、時々ほっと一息ついたり、遠回りになるけれど道草も大事ですよね。道草の途中で、意義深いものや自然に出会ったり、人に出会ったりして、人生が大きく変わることもあるのかも。"カウンセリング"も道草の一つかもしれません。目的地にとらわれない道草的NAVIって面白くありませんか?

第144回 「本年もよろしくお願い致します!!」

あっという間に、1月も末になってしまいました。

寒さの厳しい日があるかと思うと、これを書いている今日は

ポカポカ陽気で、10度を超える3月の陽気となっています。

今日は乗馬に行き、馬たちものんびりしていた感じでした。

寒い日は馬たちも殺気立っているというか、敏感で怖い感じの時も

あります。

 

12月末~1月にかけて、映画をいくつか見ました。

大ヒット上映中の「君の名は。」ももちろん見ましたが、

私が感銘を受けたのは、「この世界の片隅で」という映画です。

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これもアニメで、「クラウドファウンディング」という、一般の人から

資金を募って集めて、映画を作り、最後にお金を出してくれた人の名前が

ずらっと書かれています。キネマ旬報賞の日本映画部門で第1位に輝きました。

 第2次世界大戦の頃のお話で、広島から呉にお嫁にいった女性が

生活の中で体験するさまざまなことが描かれています。

 主人公のすずさんの声が能年里奈(のん)で、のんびりとしたいい味で、

フアンタジックな場面もあり、柔らかな色調の絵なので、見ていて優しい気分に

なれます。悲惨な戦争の話なのに、おだやかなゆったりした気分になり、不思議です。

 

ネタばれしない程度に、映画の内容に触れますが、すずさんは遠いところにお嫁に行って、

夫の姉との関わりもたいへんなのに、めげないで、心を尽くして、自分なりに、家族に溶け込んでいこうとするひたむきさに感動します。また、物のない時代に、着物をモンペに縫い直したり、道端に生えている草を取って来て、料理をしたり、この時代の人は苦労もいとわず、必死に生きていたのだなあと思いました。

 そんなわけで、私のお薦めの映画ですので、みなさん、良かったら見てくださいネ!