臨床心理士 阿部真里子の気まぐれ道草NAVI

所長阿部が折りにふれて感じたこと、考えたことをちょっとした言葉にしてみようと思いつきました。 人生でNAVIが必要だな・・・どうやって生きて行ったらいいの?って思うこともありますが、あんまりがむしゃらに突っ走るばかりでなく、時々ほっと一息ついたり、遠回りになるけれど道草も大事ですよね。道草の途中で、意義深いものや自然に出会ったり、人に出会ったりして、人生が大きく変わることもあるのかも。"カウンセリング"も道草の一つかもしれません。目的地にとらわれない道草的NAVIって面白くありませんか?

第30回(2006.3.10) コンプレックス

先日面接の中で、

「阿部先生はコンプレックスなんて何にもないんでしょう?」と尋ねられて、びっくり!!

「えー!!こんなコンプレックスの塊人間なのに、そんな風に見えてしまっているのか?」

と驚いてしまいました。

 それから、よくよく、考えてみると、阿部はコンプレックスに助けられた人生というか、コンプレックスがなければ、今までこんなに頑張れなかったよな!!と思い当たりました。

 「もっと美人なら、もっと足が速ければ、運動神経がもっと良ければいいのに。もっと勉強ができて、頭が良くて・・・お金持ちで、性格ももっと良くて、おしゃべりが上手で・・・」あげれば、きりがありません。その連続。いくらでも、思いつきます。

 母が美人だと言われていた(実際、鼻筋が通り外国人みたいな顔)ため、白雪姫じゃないけれど、鏡に問いかけてはため息。小さいときから、もっと美人に生まれていれば・・・という思いとか確かにあった。

 「可愛いね」とか、「女らしい」とかはよく言ってもらえたけど。「きれい」とか誰かに、言われると、ちょっと今でも、弱いかもね。(この言葉を言えば、阿部をくどくのはかなり楽勝です。)兄もよく出来た頭の良い人で、難関の司法試験を受かり弁護士に。「とてもかなわない!」とここでもコンプレックス。「エデンの東」じゃないけれど、男の子である、兄ばっかり、両親に愛されていると思っていた。私なんて駄目だ!と。

 このことから思うに、コンプレックスのない人なんていないので、それを生かして生きていけば良いのではないでしょうか?

  満たされて、何も不満のない人ほど、動かすのはたいへんです。不満は原動力となります。「コンプレックスでひねくれてしまい、人に意地悪する、人の足を引っ張る行為ばかりする人」も世の中にはいますが、それはその人の損になるだけではないでしょうか?「人を呪わば、穴二つ」で、その人の精神内の環境もネガチィブな悪いものとなって、心身の不調に陥ってしまうことになりかねません。

人を羨んだり、妬んだりする前に、自分が「どうなりたいんだろう」「どうなったらいいんだろう」と考えれば、自分の目標が見つかります。