だんだん暖かい日が増えてきて、春がもうすぐそこまで来ていると感じます。
みなさん、いかがお過ごしでしょうか?
卒業式や、入学式、進級、初めて社会人になるなど、新しい生活が始まる不安や期待を抱えていらっしゃるのではないでしょうか?どんな生活が待っているにせよ、何かの縁で引き寄せられた環境にたくさんの学ぶことがあるかもしれません。楽しい一年になるよう、お祈りしています。
ウクライナへのロシア侵攻のニュースを見て、「戦争が早く終わりますように!!」と願わざるを得ません。私の卒業した私立高校はミッション系だったのですが、その中でも、「戦争反対」を強く訴えるクリスチャンの宗派で、高校在学中にも先生方からよく、「反戦」についてのお話をお聞きました。先生の中には電車での通勤中に、ベトナム戦争反対のゼッケンをつけて通勤されていらっしゃる先生もいました。
その宗派はアメリカのフィラデルフィアが本拠地のキリスト教のフレンド派「クエイカー」と言って、お祈りの最中に神からの啓示によって身体が震えるので、「震える人」ということで名付けられたとか。教会や牧師を持たない無教会派で、みんなで輪になって、集会所でお祈りをし、そのお祈りも「沈黙の礼拝」という、ちょっと瞑想のように黙って、座って自分の心に問いかけるようなお祈りの仕方をする宗派でした。オートミールに帽子をかぶった男性のイラストが描かれているものがありますが、それが「クエーカー教徒」だとのことを教えられました。その昔、クエイカーは反戦で兵役を拒否して投獄された方や、「山火事」の消火活動をするように命じられ、命を落とした方も多くいると聞きました。また、お店で物品を売るのに値札をつけたのも、正直なクエイカーの人たちが始まりとのこと。ごくごく正直で値段を高く売りつけたりしなかったとのことでした。
<阿部真里子の母校の三田にある、普連土学園中学高校のスペイン風の建物>
港区の三田の慶応大学のそばにある少人数制の中高一貫の女子校(普連土学園)で、私のときは高校からも一クラス募集があったので(現在は中学入学だけです)、私は高校から入学しました。校舎はオレンジ色の屋根に白い壁と支柱があり、広いベランダの特徴的なスペイン風の建物で、学校を見に行った時にいっぺんに気に入って、ここに決めました。入学した後も、この広いベランダに出て、日の光にあたり、のんびりしたことを思い出します。この学校、「こういう空間が良かったよなー」と今振り返って、思います。講堂にも、「ピロティ―」と言って、ちょっとした遊びの空間があって、必要がないかもしれないけれど、あることで余裕が持てる空間がありました。その校舎も50年経ち、老朽化が目立つので補修をするとのことで、学校から寄付のお願いのお手紙をいただきました。創立が明治20年で130年の歴史のある学校なので、いつまでも存続していてほしいと思います。
中学時代(公立中学でした)、入院や通院ばかりの闘病生活で思い出が少なく、全く面白くなかったので、この学校での高校生活は精一杯活動し、とても楽しかったですね。ESS(英会話のクラブ)に入り、英語劇をやったり、みんなで合宿したり、救世軍の結核病棟にクリスマスキャロルを英語で歌う慰問に行ったり。ALTの先生方とも一緒に遊園地に行く等、とても仲良くさせていただいていました。この高校の同じクラブの先輩と同期の人2人が私と同じ仕事(臨床心理士・公認心理師)をしているのも偶然とは思えませんね。同じ土壌で育ち、興味関心も似ていたからかもしれません。ご縁があって、この高校で学べたこと、一生付き合える友人が出来たことにも感謝しています。