臨床心理士 阿部真里子の気まぐれ道草NAVI

所長阿部が折りにふれて感じたこと、考えたことをちょっとした言葉にしてみようと思いつきました。 人生でNAVIが必要だな・・・どうやって生きて行ったらいいの?って思うこともありますが、あんまりがむしゃらに突っ走るばかりでなく、時々ほっと一息ついたり、遠回りになるけれど道草も大事ですよね。道草の途中で、意義深いものや自然に出会ったり、人に出会ったりして、人生が大きく変わることもあるのかも。"カウンセリング"も道草の一つかもしれません。目的地にとらわれない道草的NAVIって面白くありませんか?

第125回(2015.3.27.)「春がやってきました!!」

子どもの頃は新学期が始まるのがなんとなく不安だったり、憂鬱だったりして、春は気分が沈んでしまうことが多かったのを思い出します(自分で言うのもなんですが、心配性で、ナイーブな子どもだったんですね)。

 

f:id:abemarico:20180307193101p:plain

小学校6年の時の長い8か月の入院生活の後、退院できたのが、ちょうど今頃のような桜の咲くころで(もう中学生になっていましたが)、上野の桜の満開の樹のトンネルの下の道路をタクシーで自宅に向かって走っている情景が思い起こされます。それで、ずっと、桜を見ると、その闘病生活のつらかった体験が思い出されて、嫌な気持ちになっていました。

 今は身体が元気なのもあって、春になって、桜が咲き始めると思うと、なんだかウキウキしたような気分になれている自分が不思議です。「人間って、こんなに変われるんだなー」と改めて思いました。皆さんも、性格だから変われない。無理なんて、思わないでくださいね!!あなたも必ず変われます!

オフィスのあるマンションの2階から見下ろせる公園の桜も、昨日、今日の暖かさでちらほら咲き始めて、まだ1分咲きというところですが、うれしくなりました。

 ところで、NHKの朝のドラマの「マッサン」もついに、明日で最終回ですね。ニッカウヰスキー創始者 竹嶋政孝氏と妻のリタ夫人をモデルにした物語ですが、5年も10年も長い歳月、ウイスキーを樽の中で熟成させていくということを知って、すぐに結果が出るものではなく、もしかしたら、自分が死んだ後に、そのウヰスキーが日の目を見るかもしれない、気の遠くなるようなウヰスキーづくりについて考えさせられました。落語の人間国宝桂米朝師匠が先日、89歳で惜しくも亡くなられたこともあり、人間のすばらしさ、すごさを実感しています。

f:id:abemarico:20180307193131p:plain

亡くなっても、その人の作ったウヰスキーなり、伝統技能が脈々と、受け継がれていくというのは人間の寿命を超えて、時代を超えて、貴重な素晴らしいことなのではないでしょうか。

f:id:abemarico:20180307193154p:plain