臨床心理士 阿部真里子の気まぐれ道草NAVI

所長阿部が折りにふれて感じたこと、考えたことをちょっとした言葉にしてみようと思いつきました。 人生でNAVIが必要だな・・・どうやって生きて行ったらいいの?って思うこともありますが、あんまりがむしゃらに突っ走るばかりでなく、時々ほっと一息ついたり、遠回りになるけれど道草も大事ですよね。道草の途中で、意義深いものや自然に出会ったり、人に出会ったりして、人生が大きく変わることもあるのかも。"カウンセリング"も道草の一つかもしれません。目的地にとらわれない道草的NAVIって面白くありませんか?

第77回(2009.4.19) 西伊豆へ旅行

皆さん、新学期も始まり、あわただしい日々を送られていることと思います。新しい環境になれるまで、たいへんですね。このような時期には早めに夜休むなど、疲れをためこまないように、身体をできるだけゆったりとさせることが必要かと思います。

私もスクールカウンセラーの都立高校が異動になったり、新しく保健センターでの月1回の仕事をお引き受けしたりで、なんとなく落ち着かない日々を送っています。そんな中でも乗馬クラブの植え込みで見つけた、ツクシを摘んできて煮て食べたりして、ちょっとした風流を楽しみました。春らしい、苦みが何とも言えず、口の中にフワーと広がり、独特の味わいが感じられました。

ところで、先日、春休み(3月29日ー30日)で、高校時代の友人のマッキ(これまで、第38回、水上温泉第51回のナビで、四万温泉に一緒に旅行したことは書いてあります。)と、今度は西伊豆堂ヶ島温泉に旅行に行ってきました。景色のとても美しいところが多く、みなさんにお勧めのスポットでしたので、紹介したいと思います。

朝9時 東京駅発の伊豆の踊り子号で修善寺まで行き、11時過ぎに着きました。

レンタカーを借りて、友人に運転してもらい(私は運転免許を持っていないので、乗せてもらう専門です)、あちこち回りました。

まずは修善寺にお参り。まだ、少し肌寒かったので桜は3分咲き程度でしたが、しだれ桜がとてもきれいでした。

ビーフシチューが美味しいというので、ロマン亭(湯宿 花小道 内)というところで食事しました。古い旅館を改装して、素敵な洋間に生まれ変わった宿の中のレストランでした。店内はこじんまりとして落ち着き、ビーフシチューもよく煮込んだもので、とても美味しかったです。

少しまわりを散策し、橋のそばの茶屋で団子を食べお茶をして、堂ヶ島まで1時間くらいの道のりをドライブ。

堂ヶ島で遊覧船に乗りました。たくさんの島が点在し、波の浸食によって、横縞の模様ができている岩壁が見られ、とても美しかったです。私は同じようにたくさんの島が浮かぶ松島にも行ったことがありますが、また、松島とも違った美しさが堂ヶ島にはあると思いました。外洋に出るので波が高く、船はうねり、水しぶきが上がります。デッキに出て座り、海と島を眺めました。3回ここを訪れたけれど、3回とも天気が悪く、船に乗れなかった方もいらっしゃるとか。私たちは「晴れ女だよネー!ラッキー!!」と言い合いました。

しばらく、船に乗っていると、船は沖へ出てからまた、海岸近くまで戻り、洞窟の中に入っていきます。これは天窓洞と言って、白い凝灰岩からできていて、その地下は蜂の巣のように海蝕トンネルができています。この洞窟への入口は、東口と南口、西口があり遊覧船はこの南口から入り中央にある天井が丸く抜け落ちた天窓まで進んできます。暗い洞窟の中に天井から光の帯が海面まで差し込んでいて、光のあたった海面が丸く青く光っていて、神秘的でした。この天窓洞は、堂ヶ島遊歩道のコース上にあり天窓洞を上からも見ることができました。

船を降りて、次は、そこから10分くらい歩いて、海岸に出て、「トンボロ」に行くことにしました。干潮時には海岸から、一番手前の伝兵衛島まで瀬が現れ足をぬらさずに歩いてわたることができます。この現象のことを「トンボロ」と言い大変珍しい現象であるとのことでした。

その後、宿の「ホテルニュー銀水」に行って、西伊豆の名物の夕日が沈むのを見ようということになりました。海の景色が見渡せる露天風呂に入って、ゆっくりと浸かった後、夕日の良く見える7階に行って窓の外を眺めました。天気は良かったのですが、残念ながら、雲が若干水平線近くにあって、太陽が海に沈んでいくところは見られませんでした。

部屋で豪華な食事。金目鯛のお刺身などが美味しかったです。カボチャの特製スープがここの売りだとか。美味しくいただきました。料理はかなりボリュームもあって全部はとても食べきれませんでした

翌日朝、チェックアウトまでの間にプライベートビーチまで階段を下りて行ってみました。海岸にはたくさんの小さな貝殻が打ち寄せられており、箱庭療法のアイテム用に拾いました。

チェックアウト後は「長八博物館」という、しっくいで欄間の装飾(天女)を作ったり、八方にらみの龍の天井画を描いたり、建物の柱の上部に木彫りの彫刻を施したり、見事な芸術作品を鑑賞した後で、この地方独特の、「なまこ壁」の建物のある道を散策しました。

よく、時代劇などで見られる、ななめ格子の壁です。なまこに似ているのでこの名前が付いたとのこと。

その後、松崎の休耕田の花畑までドライブ。一面、ピンク、黄色、水色などさまざまな花が見渡す限りぎっしりと植えられていて、見事な景観でした。すぐそばのイタリーレストラン「サルーテ」でランチ。金目鯛といさきのカルパッチョがお魚が新鮮で美味しかったです。手打ちパスタを食べて、デザートにも手を伸ばしました。

松崎から修善寺まで戻る途中の土肥まで帰り、土肥の金山を見ました。じっくり見れば30分はかかる、長い坑道に、蝋人形の工夫たちが金を採掘している様子が再現されており、とても楽しく見られました。お土産も金を使ったものが多くありました。修善寺まで逆戻り、お土産をまた駅で見て踊り子号に乗りました。 
伊豆堂ヶ島には料理も美味しいし、素晴らしい景色だったので、また、行きたいです。