臨床心理士 阿部真里子の気まぐれ道草NAVI

所長阿部が折りにふれて感じたこと、考えたことをちょっとした言葉にしてみようと思いつきました。 人生でNAVIが必要だな・・・どうやって生きて行ったらいいの?って思うこともありますが、あんまりがむしゃらに突っ走るばかりでなく、時々ほっと一息ついたり、遠回りになるけれど道草も大事ですよね。道草の途中で、意義深いものや自然に出会ったり、人に出会ったりして、人生が大きく変わることもあるのかも。"カウンセリング"も道草の一つかもしれません。目的地にとらわれない道草的NAVIって面白くありませんか?

第142回(2016.⒑28.)「やっと学会が終わりました!!」

 皆様、2016年10月14日―16日に春日部の東部地域ふれあい拠点施設 ふれあいキューブでの日本催眠医学心理学会 第62回大会の開催にあたっては、さまざまな方のご支援を賜りまして、本当にありがとうございました。学会を主催したことにより、皆様の暖かいお心遣いに触れる機会にもなりました。

 

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 地方都市での私設相談室による学会の年次大会の主催ということで、かなり異例な大会運営であったと思われます。通常、大学や病院などが学会運営を引き受けることがほとんどなので、もしかしたら、初めての試みだったかもしれません。しかも、準備期間は普通2年くらいを要すると言われていますが、残された時間は1年しかありませんでした。通常の業務を行いつつの、準備はかなりきつく、間に合うのかという焦りにさいなまれる日々でした。

 

 抄録集を作成・印刷をお願いして、快く引き受けてくださった、遠藤小百合さんと、パワープランナー様にまずは感謝いたします。私のイメージ通りの素晴らしい馬をモチーフにした表紙がデザインされた抄録集が出来上がりました。この抄録集がなければ、学会自体が成り立たなかったと思います。短い限られた時間での校正や印刷はたいへんご苦労をおかけしたと思います。広告や協賛をいただいた、出版社やクリニック、病院の先生方にもたいへん感謝いたします。

 

 

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 「当日の会場スタッフの人数が足りない!!」ということで、元オフィス実習生さんたちにお声をおかけしたり、産業カウンセラーの勉強をされている方々にもご支援いただいたり、息子のご友人や知り合いの方にもその他たくさんの方々にお手伝いをいただきました。それでも、金曜日など人数の少ない日はありましたが、何とか学会の運営をすることができました。

 当日のお弁当は春日部の「彩花」さんに、無理を言って、金曜日の他土日までお願いしましたが、たいへん好評なお弁当だったと思います。16日は小さな一人用の温かい出来立ての釜飯が運ばれました。お茶は春日部のお茶屋さんのおづつみ園の社長さんに特別に用意していただいたものをお弁当につけました。たいへん美味しくいただけました。

 また、沖縄、鳥取、九州、その他の地域、遠くから来ていただいた方も多いので、春日部市役所の市民サービス課でクレヨンしんちゃんの絵はがきセットを100枚購入し、皆様に配布しました。そして、春日部の街歩きのためのパンフレットなどもお配りしました。

 

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 14日午後―15日午前の技法研修会や、15日の大会の口頭発表、九州大学名誉教授の田嶌誠一先生のご講演で、皆さま、学ばれることが多かったのではないかと思います。16日はシンポジウムと、大会長講演があり、私は朝から出ずっぱりで、無我夢中で気づくと、あっという間に終わっていた感じがします。

 市民講座の鶴光代先生のご講演には予想をはるかに超えるたくさんの市民の方々が駆けつけてくださって、盛会になり、うれしく思いました。ありがとうございました。たいへんわかりやすく、面白い内容だったという評判をいただいています。

 

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 15日夜の懇親会には、アーティストの方、重信亜衣子さんや、Spider Tetsuさんの率いるブルースバンドに出演していただき、また、重信亜衣子さんのピアノ伴奏でチェロを元理事長の齋藤稔正先生に奏でて頂き、震災支援ソングを皆さんで大合唱し、飛び入り出演で松原慎先生にオカリナを演奏していただくなど、より豪華な生演奏が実現しました。ありがとうございました。正直屋さんの美味しい料理と一緒に供された、お酒も特注でした。今流行りの「獺祭」という日本酒や、各種の特別なワイン、ウイスキー、焼酎などをお酒に詳しいN様に、ご用意していただき、また、参加者にご夫婦でサーブまでしていただきました。本当に感謝いたします。また、デザートには春日部名産のオークウッド菓子工房のケーキを供させていただきました。これも好評で、あっという間になくなってしまいました。

 

 忘れてならないのは、学会運営の細かい相談までものっていただき、また、施設利用を助けていただき、椅子やテーブルの設置などもご協力いただきました、ふれあいキューブの施設のスタッフの方々にも深謝申し上げます。

 

 本当に多くの方々のご協力のもとに成り立った62回大会だったと、ここに書き出してみて思いました。地域の振興にも、少しでも役立つことができていれば幸いです。

 

 最後に、オフィススタッフの皆様には、並々ならぬ、ご尽力をいただき、どう感謝しても感謝しきれません。本当にありがとうございました。この御恩は一生忘れません。

第141回(2016.9.23)

今年の夏の終わりは次々と台風が来て、雨ばかり降り、知らないうちに秋になっていた感じですね。いよいよ、オフィスが準備を進めている、日本催眠医学心理学会の第62回大会が近づいてきました。

 

 同時にいろいろな準備を並行して進めるので、時々、頭がパニック状態になりますが、これが終わりになる日を考えて、最後の力をふり絞っているところです。たくさんの人の助けを借していただいているので、この学会が盛会に終わることを望んでいます。

 

 

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 さて、学会の最終プログラムは10月16日の14時半~(受け付けは14時15分)春日部市西口にあります、ふれあいキューブで行われる「市民講座」で市民の方が自由にご参加いただける企画となっています。どうぞ、皆さま、いらしてください。1500円だけ費用がかかりますので、よろしくお願い致します。

 

 催眠の現象は特別なことではなく、日常にも似たような現象が見られます。たとえば、ランナーズハイと言って、マラソンをしている人がハイな気分になったり、音楽を奏でるミュージシャンが一心不乱に楽器を演奏しているうちに、特別な意識になったりします。トランスという意識になるのは、ヨガを行っているときにも、経験されることです。

 催眠にかかるという言い方をしますが、被催眠者が自分で催眠に入るだけです。催眠にかからないと思えば「かからない催眠」となり、実は被催眠者が思ったとおりになるということで、何も催眠誘導をする人に操られているわけではありません。

 

 私の師匠の河野良和先生が20年ほど前に「タケシの万物創世記」というテレビ番組に出て、その時に、応募されてきた方々の問題解決を鮮やかにしたことを思い出します。納豆嫌いな方が覚醒時には見るのも嫌という感じで顔をしかめておられたのに、催眠下では、納豆を子どもの頃、食べて美味しかったことを思い出し、美味しそうに食べ、その後、覚醒しても平気になったり、自転車で怪我をしたことがトラウマになって、自転車に乗れなくなってしまった主婦が催眠後のイメージリハーサルで自転車に乗れるようになったりと、一見は不思議な現象を目の当たりにしました。それから20年、私も修行を積んで催眠のメカニズムもわかるようになり、あたりまえのように、パニック発作や、あがり緊張などをクライエントさんが催眠を利用して自分で克服されていく様子を見ました。催眠に限らず、どんな療法でも同じですが、カウンセリングに来られるみなさまが自分で問題を解決してくのをカウンセラーはご支援するだけです。

第140回(2016.8.26)

皆さま、夏も終わりますね。

今年の夏は私はどこにも出かけず、キャンプもお休みで、乗馬も休会しており、悲惨な(?)夏かな。

学会の準備だけに没頭しており、ちょっと、いつもの夏らしい感じがありませんでしたね。

一生のうちに一度くらい、こんな夏があっても、仕方がないか。

 

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 最近、はまっているテレビのドラマに「家売るオンナ」という北川景子主演のものが

あります(毎週水曜日夜10時 日テレ)。

「私の仕事は家を売ることです!!」と気の強い、不動産業の上司 三軒家万智 役で出演しており、怠けている部下、白洲美加(イモトアヤコ)に「Go!」(と冷たく言い放つと風が吹いて髪がサッとなびく)とゲキを飛ばします。「かっこいいなー」と思って見とれてしまいます。

 

 彼女は「家を売るだけ」というのに、家族の問題を解決してしまったりします。まるで、心理臨床家みたいな動きをします。引きこもりの青年の問題だったり、両親共働きで1人で寂しく食事をする子どもの問題だったり、不仲になった夫婦の問題だったりを、ただ「家を売るだけで」毎回、解決してしまいます。

 

 三軒家の上司 屋代大がまた、私の昔からファンの仲村トオルで、いつも真面目なキャラなのに、今回はコメディータッチで、面白い役どころなのがまた、楽しいです。

 2枚目じゃなく、3枚目もなかなかいけるなと。

 

 まあ、活動できない時は、テレビドラマでも楽しむか ということで。

ドラマを逃した時には、パソコンで無料で見られるシステムを発見!使っています。

録画をすればいいじゃないと思われるかもしれませんが、録画システムを持っていないので、できないんです。

第139回(2016.7.25)「マリリンGO!」

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今、大流行りのポケモンGOを試しに、私もやってみています。

利用者の方で、オフィス周辺でたくさんポケモンを捕まえたと大喜びの方もいらっしゃいました。ポケスポットも周辺にあって、ポケモンを捕まえるボールなどもゲットすることができます。

 テレビで、交通事故などの注意もたくさん呼びかけられていますので、十分に注意してご利用ください。

 北海道在住のお友達Sさんが広い北海道で「熊以外にも動物がいるんですよー」と知らせるために、「ポケモン捕まえましたー」とフェイスブックに書かれていましたが、熊に襲われてはたいへんなので、熱中しすぎて、不注意にならないように気を付けてくださいネ。

 オフィスの待合室の模様替えで、夏らしい暖簾を窓にかけました。

涼しそうなものを目にすると、それが自己暗示になって、なんだか涼しく感じられてきます。

試してみてくださいネ。

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第138回(2016.6.27)「学会の大会準備で大忙し」

皆さま、蒸し暑い日が続いていますが、お元気ですか?

 

 阿部真里子臨床心理オフィスが日本催眠医学心理学会第62回大会(2016年10月14日~16日)を春日部西口のふれあいキューブでお引き受けすることになり、準備に追われています。

 

 私は社会人の方の相談で、新しい部所に異動して、新しい仕事に取り組まなくてはならず、とても不安だというようなご相談を受けることも多くあります。

 今回、私も学術大会を引き受けるという初めての大きな取り組みでプレッシャーがあったり、不安だったりしています。夜もよく眠れない日もあったり、焦ったり。しかし、このような体験も、相談にいらっしゃる方の気持の共感につながるのかなと思っています。

 

 これまで体験したことのないことを行うためには過去にそのことがどのように行われていたかをよく知っている人に尋ねたり、あるいはどこかに書いてあれば、調べたりということになりますが、こちら側のいろいろな事情や条件も違うので、自分なりに工夫し取り組まなくてはならず、かなり頭を使ったり、人とのコミュニケーション能力を要したり、過去のさまざまな経験を総動員して、自分で組み立てて行かなければいけません。

 このような会の運営はまわりのスタッフや関係者のご協力なしではまったく成就しないということを改めて思い知らされました。

 励ましてくださる方もまわりにたくさんいて、ありがたい気持ちでいっぱいです。この場を借りて、ご協力いただいている方に深謝申し上げます。

 

 学会は主として、専門家(精神科医臨床心理士精神保健福祉士、心理学系大学教員その他)の集まりでの催眠技法研修会や大会発表などが行われます(これは参加要件があり、専門家対象です)が、その中で、今回は最終日、最後のプログラムとして一般市民の方にも参加していただけるように、「市民対象講演会」を企画いたしました。

 現心理臨床学会の理事長で、本学会の元理事長を務められた鶴光代先生においでいただいて「催眠はこころとからだの生命力を回復させる」という題名でお話ししていただきます。

 一般市民の方に正しい「催眠」の知識について、お伝えできればと思っています。鶴光代先生は、成瀬悟策先生が催眠から考案された「臨床動作法」についても第1人者であり、みなさまにこころとからだの回復について多くのことを伝えていただけると思います。

 

 どうぞ、10月16日日曜日、14時半からふれあいキューブにお集まりください。お待ちしています。

 

<ポスターを貼りつける>

スカイプによるスーパーヴィジョンのご案内>

それから、心理の専門家のみなさんへのお知らせです。

 以前からも行っていたのですが、スカイプによるスーパーヴィジョンも阿部は行っています。遠方の方でも、気軽にSVが受けられます。

 北海道から九州、離島まで、さまざまな方がSVをこれまで受けて来られました。

 阿部は精神科病院(10年)やクリニック(20年)での臨床経験も長く、また、スクールカウンセリングについても私立中高等学校から始まって、初代文部省委託事業の埼玉県スクールカウンセラ―を行い、東京都のスクールカウンセラーになり現在に至っています(30年)。開業も24年目となっており、さまざまな経験からのSVができるかと思います。スカイプの使い方がわからない場合にはお教えすることができると思います。ご活用、よろしくお願い致します。

 

第137回(2016.5.25)<野菜収穫体験に参加して感じた事>

皆さま、まだ5月というのに、本当に暑い日が続いていて驚いてしまいますね!!

真夏のように29度、30度などという日があります。

 梅雨が始まると、梅雨寒などで、また、少しは涼しい日があるのでしょうか?

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 4月29日(祭)にオフィスの第1回 野菜収穫体験に私も参加しました。

風がものすごく強い日で、吹き飛ばされて何か飛んでこないかと心配しました。

 

 草加駅西口で参加者と待ち合わせをして、そこから10分ほど歩いて、近くの農園の「chavipelto チャヴィー・ペルトさん」http://www.chavipelto.co.jp/に、スタッフや利用者さん、約10名でお邪魔しました。

 

 利用者さんのワンちゃん(ネロ君)も一緒に参加。私たちが畑や、ビニールハウスの中にいる間は、ランチで使う素敵なテラスのある、お庭の片隅で繋がれて待っていましたが、飼い主さんが恋しくなり、軽く悲しそうな声で鳴いたりしていましたので、みんなで慰めたりしていました。ワンちゃんがいることで、不思議と、我々も一体感を感じたり、癒されたりして、緊張がほぐれ、あっという間に初対面の方たちも仲間になれました。

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 新鮮な野菜、カブやニンジンを引き抜いたり、レタスもいくつかの種類(ギザギザしたものなど)があるのを取ったりしましたが、木で熟している真っ赤なトマトをもいで、その場で、いただいたり、ビニールのタッパーに入れたりしながら、食べると、本当に甘くておいしかったです。

 いつも、お店に出ているのは、まだ熟していない緑色のものを収穫して、お店で赤くなるのを待っているので、完熟のものとはかなり味に差が出ることを知りました。

 

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 収穫が終わった後は、お昼にカレーを皆でいただきました。yulala エステティック サロンの神立 裕美子先生に、野菜についての面白いお話をお聞きしたり、みんなで自律訓練法を自然の中で行って、リフレッシュできた1日でした。また、野菜収穫体験を企画したいです。

 

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 この野菜収穫体験で、赤いラディッシュを収穫しているときに、ふと、私が幼いときに、大阪の枚方市 香里園というところに住んでいた時に、庭に赤いラディッシュを母親が植えていて、収穫して食べるようにと言われ、食べたときのみずみずしい味、美味しさ、その時の雰囲気が一瞬のうちに思いだされてきました。私が野菜好きなのも、幼い時に、このように母親が野菜を食べさせてくれたからですね。

 

 そして、その頃、使っていた器を実家から持ってきて自宅で使っています。

リスと子ども二人が戯れており、縁にも、リスが配されている器で、これに、コーンフレークを入れ、牛乳を注いで食べていました。かなりの年代物の器です(私も年代物になっているということか?!)。もう絵の部分がかなり、薄くなって絵が判別できないほどになってしまっています。この食器を使うと、また、自然と、昔のことが思いだされてきます。

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 皆さんにも、何かのきっかけや、物で、一瞬のうちに昔の記憶がよみがえり、生き生きとした過去にタイムスリップする経験はありますでしょうか?