臨床心理士 阿部真里子の気まぐれ道草NAVI

所長阿部が折りにふれて感じたこと、考えたことをちょっとした言葉にしてみようと思いつきました。 人生でNAVIが必要だな・・・どうやって生きて行ったらいいの?って思うこともありますが、あんまりがむしゃらに突っ走るばかりでなく、時々ほっと一息ついたり、遠回りになるけれど道草も大事ですよね。道草の途中で、意義深いものや自然に出会ったり、人に出会ったりして、人生が大きく変わることもあるのかも。"カウンセリング"も道草の一つかもしれません。目的地にとらわれない道草的NAVIって面白くありませんか?

第114回 「超多忙だった、今年の9月!!」

皆さん、こんにちは。
秋が深まってくる、今日このごろ、いかがお過ごしですか?

台風が次々訪れては去って行き、めっきり涼しくなってきました。

さて、この9月の忙しかったこと。中旬に飛騨高山。下旬に大分湯布院へと、さすがにばててしまいました。

<飛騨高山での学会参加>
9月14-17日と、催眠の学会のために、岐阜県の飛騨高山に行って来ました。
大学生のころ、高山を訪れて、40年近く昔でしたので、全く何も記憶に残っていませんでしたが、学会の懇親会場のグリーンホテルという名前は覚えていました。今はりっぱな近代的な建物ですが、昔はもっとこじんまりしていたような?
学会の期間中、京都の渡月橋のところが河があふれたり、各地で被害がテレビで報道されるほど台風がひどかったのですが、学会場にほとんどいましたので、ほぼ濡れる事もなく、実感がありませんでした。
 
久しぶりに、転居された元オフィスのスタッフのN先生と夕食をご一緒したり、楽しい一時を過ごしました。学会後は高山駅から20分くらい山のほうの旅館の「いいやま」に泊まりました。元民宿だったという建物ですが、大きな一本の木材で作ったハリがあって、素晴らしい建物でびっくりしました。また、おもてなしもとても行き届いていて、食事も美味しく、気持ちよく過ごせました。部屋はメゾネットタイプで、1階の部屋で食事をしたり、ベランダの露天風呂に入ることができ、部屋の中に階段があって、2階にもくつろぐスペースがあって、ベッドルームがあり、とても豪華な感じでした。ちょっと広すぎて、一緒に旅行した方が、2階に上がってしまい、一人で1階にいると、お化けでも出そうな気がして、怖くなってしまい、早めに2階に上がりました。
17日の朝は台風一過の晴天で、降水確率0%の中、旅館の前まで観光バスが迎えに来てくれて、白川郷への半日観光に向かいました。バスには3分の1くらい、ニュージーランドイスラエルなどから来られた外国の方がいらっしゃって、バスガイドさんは若く、気さくな男性。日本語と英語とで、交互に器用に説明をこなしていて、それもとても面白く思いました。今まで、白川郷の写真やら、映像は見た事がありますが、やはり、実際に行って見ると、とてものどかな、日本の原風景で、こころが休まりました。合掌造りの建物の中に入りましたが、4階建てで、急な傾斜の階段を落ちないように、手すりにしがみつきながら、階上に上がりました。屋根の形をした三角の窓から外を見る事ができて、趣がありました。下の囲炉裏に火をくべるので、虫が逃げてしまい、30年ほど瓦葺きの屋根が長持ちするそうです。最近では、観光用で毎日は火をくべないため、20年ほどしかもたず、屋根の葺き替えのときは、村人全員が手伝って行うとのことでした。合掌造りの村にはいろいろな美味しいものを売っている店や魅力的な土産物屋があり、十分楽しめました。冬はマイナス15度になるとのことですが、雪景色もとてもきれいだろうなあと想像をふくらませました。

 <ついに、夢に見た湯布院外乗へ!!>
9月28-29日、朝9時に羽田空港に集合して、T乗馬クラブのツアーに参加しました。
前日の27日が騎西加須市)での講演だったので、疲れていて早めに休み、羽田空港には1番のりで到着していました。連れて行って下さったM先生にもすぐにお会いする事ができました。
「湯布院外乗」は10年前に乗馬を始めた頃からの夢で、乗馬クラブの壁に貼ってある、湯布院外乗のポスターの写真を見ながら、「いつか行ってみたい」と思いつつ、4級合格がツアーの条件だったので、なかなか4級に合格せず、行けませんでした。そして、4級も取れたので、去年、ツアーに申し込んだところ、8月上旬の日程が災いしてか、人数が集まらずツアーが中止になり、がっかりしてしまい、また、翌年と期待をかけたところで、今年は秋のちょうど良い気候の時期に募集になったので、申し込み、人数も集まり決行ということになりました。

 大分空港に到着すると、迎えが来ていて、バスに乗り込んで、湯布院の同じ系列の乗馬クラブに。山小屋風のオシャレな建物で、厩舎もレンガ造りでとても素敵なところでした。外国に遊びに来たみたい。あいにく、雨が降っていて、降水確率が2日とも70-80%とのこと。九州の他の県がすべて、晴れマークなのに、なぜか、意地悪にも大分だけが傘マークでした。クラブ近くのお店で豊後鳥や豚肉のバーべキューの昼食後、また、クラブに戻り、いよいよ、外乗です。12名が3班に4名ずつ分かれ、4頭の馬に乗って、指導員の先生の先導で5頭で乗っていくことになりました。そして、45分間の、野山への外乗を体験しました。私の乗った馬は「ジョジョ」という鹿毛の馬で、とても大人しく可愛い子でした。シューマイという白い馬の後で、2番目でした。
先頭は湯布院のクラブの大柄のたくましい男性の指導員の先生で、かっこいい、背の高い馬に乗って、後ろ向きになって私たちの様子を見ながら、楽しいおしゃべりをしながら進んでいきました。そのうち、まっすぐな道路で軽速足をしたり、また、草むらでは駆け足をすることになって、いっせいに、みんなで駆け足。勢いがついて身体が大きくはずんだので、少し怖くなって、私がつい声をあげてしまったら、「怖かったら、サドルホルダー(鞍の前についている革のベルト)をつかんでいて大丈夫ですよ!」と指導員の先生に言われました。あいにく、雨模様でしたので、みんなレインコートや脚にまいてつける雨具をつけて、完全装備で出発していましたので、下の乗馬ズボンやポロシャツは全く濡れずに大丈夫でした。すすきや、草が生い茂ってかなりの高さになっている野原で、馬たちは油断していると、すぐに道草を食べてしまうので、それを、たずなを引いて制したり、脚で合図したりして、なんとか前に進むように促しました。あっという間に45分が経ってしまい、クラブに戻りました。
3班目の方が時間が空くので、屋内練習場で、レッスンしている様子を見たり、外を散歩したり、フロント横の売店で、埼玉のクラブでは売ってないようなものを発見して買ったり、あっという間に、時間が過ぎて別府の温泉にバスに1時間ほど乗って向かいました。
夜はお風呂に入ったり、夕飯は宴会だったり、お土産物を買ったり、ゆったり過ごすことができました。「清風」という海岸が建物に迫ってオーシャンビューの美しい景色の旅館で、ぐっすり眠れました。
 翌朝も8時前には旅館を出て、湯布院のクラブへ。今度は90分ということで、「あいにくの雨降りかな?」と思っていると、晴れ間が出て、レインコートを着ているのが暑くなって、外乗の順番が来た時は、レインコートを脱いでしまいました。出発してしばらくすると、山に入ったところで、上からの雨ではないのですが、横から風にあおられた霧状のミスト?が全身に降り注いできて、すこしびっしょりと濡れ始めましたが、なんともさわやかな良い気持ちでした。山の草がいっせいに風になびいて、波打っているのが見えて、指導員の先生が「この辺では風が立つのが本当にわかりますよ」と草がなびいているところを指さされて話されていました。そのうち、軽速足で、草むらを進んだり、山を登る時には駆け足で登ることになって、私の乗っている馬のジョジョも勢いをつけて、山を一気に駆け上がりました。身体が鞍の上で、幾度も跳ねましたが、飛び出すこともなく、山の上まで行きました。「ワイルドでしょう?!」と指導員の先生。まさしく、ワイルドな体験でした!!あっという間の90分でした。
外乗の後は前日の豊後鳥のお店の美味しいお弁当を食べて、休んだり、買い物したりして過ごして、空港に向かう時間がきてしまいました。バスに乗り込むと、湯布院のクラブのスタッフの方たちが横断幕に「またのお越しをお待ちしています」と書いて、広げて笑顔で手を振って送ってくださり、バスの中で涙が出そうになりました。
湯布院のクラブのスタッフの方々、たいへんお世話になりました。また、一緒のグループで参加してくださった埼玉のクラブの方々にも感謝。とても楽しかったです。