<ひな祭りが近いですね>
今日は2が6個もついている、おめでたい日ですね。テレビでは猫ニャンニャンの日とか言って、猫の特集をしていました。なんでも高級な首輪をしている猫が出てきて、そこにGPS機能がついていて、飼っている猫が今、どこで何をしているのか、寝ている、食事している、水を飲んでいるなど、スマホのアプリで確認でき、猫の健康状態まで、わかってしまうとか。すごい時代になりましたね。
<ある日のオフィス待合室>
ところで、「カウンセリング」って、みなさん、どんなイメージをお持ちでしょうか?先日、テレビでジョニー・デップ主演の「チャーリーとチョコレート工場」が放映されていたので、DVDを持っていたはずですが、大好きなので、また、見てしまいました。そこで、小さな小人みたいな原住民が、工場のスタッフとか、宇宙飛行士とか、いろいろな扮装をするのですが、最後の方で、スーツを着て高級そうな椅子に座り、足を組み、寝椅子に横たわった相手の話を真剣そうに聞いて、メモしている姿が写ります。さしずめ、フロイトかなんかの、精神分析のイメージでしょうかね。カウンセリングは「薄暗い部屋で、しかめっ面をしたカウンセラーがクライエントの話を静かに聴く」なんて、イメージを持たれている方も多いのではないでしょうか。なんか、これでは怖いですよね。ちょっと「病院」みたいなイメージ???
阿部真里子臨床心理オフィスでのカウンセリングは全く違います。明るい光のさす面接室から高らかな笑い声がカウンセラーと利用者さんともに聞こえ、とても楽しそうです。もちろん、初回や問題が深刻なときには、つらそうで、涙を流され、泣かれる利用者さんもいらっしゃいますが、徐々に回復されて、笑顔が多くなり、面接室からの笑い声が増えていきます。
亡くなった師匠の河野良和先生もよく「ゲハハ漫才」というようなことをおっしゃって、ただただ悩んで深刻に憂鬱になるのではなく、笑うと、余裕が持てて、別の良いアイデアが浮かび、物事への捉え方が変わって楽になることを伝えられていたのかなと思います。
<地下に吸い込まれるラグ。みなさん、写真を撮られています!>
来談された方がホッとするような、ほぐれるような空間やインテリアを意識して、いろいろな置物や、飾り、絵画やタペストリー、本や漫画などを待合室や各部屋に置いてあり、部屋に入る前や、カウンセリングが終わった後で、そのことが話題になったりします。気になった小物や飾りの写真を撮られる方も多くいらっしゃいます。
<年末に買ったカリンバという楽器>
子どもさんの利用者さん、幼稚園・小中高校生などもよくいらっしゃいますが、プレイルームで箱庭療法を行ったり、絵を描いたり、ゲームをしたり(プレイセラピーと言って、ただ遊んでいるだけではないのです。プレイから回復への糸口を探ります)。その中から、自分の直面している問題に気づいて、回復されて行きます。子どもさんは「もっと遊ぶー」と言って、時間が来ても帰りたがらない方もいてカウンセラーは困ったりもします。また、オフィスを出たあとで、天気のいい日には、オフィスのマンションの横にある、春日部元町公園の遊具で親子で遊んで帰られる方もいらっしゃいます。
身体の病気であっても、笑いや笑顔が人の自然治癒力(免疫力)を活性化し、回復に導いていくことが知られています。もちろん、「こころ」もそうであると言えます。ただし、泣いてスッキリするということもあるので、泣くことも大事ですね。怒ったり、泣いたり、喜怒哀楽というすべて人間の感情は大事だと思います。そうでないと、人生が平板化してしまいます。イキイキしません。今、自分がどう感じているのか、自分の感情を大事に捉えて、生活に活かしていく事が重要と思います。その感情をベースとして、自分は本当は「どうなりたいのか」ということをカウンセラーが一緒に追求していきます。しかし、「どうなりたいか」がわからない場合も多いので、その場合は「どうなったらマシか」を一緒に考えて行く。そして、マシになったら、また、その先のマシな状態に。そうやって、いつかは思い描いていた「理想の自分」になることができます。
4月にオフィスは30周年を迎えますが、これからも、どうぞよろしくお願いいたします。