臨床心理士 阿部真里子の気まぐれ道草NAVI

所長阿部が折りにふれて感じたこと、考えたことをちょっとした言葉にしてみようと思いつきました。 人生でNAVIが必要だな・・・どうやって生きて行ったらいいの?って思うこともありますが、あんまりがむしゃらに突っ走るばかりでなく、時々ほっと一息ついたり、遠回りになるけれど道草も大事ですよね。道草の途中で、意義深いものや自然に出会ったり、人に出会ったりして、人生が大きく変わることもあるのかも。"カウンセリング"も道草の一つかもしれません。目的地にとらわれない道草的NAVIって面白くありませんか?

第9回(2005.6.24.)

みなさん、こんにちは!いやー!本当に驚きました!今日、乗馬クラブであったこと。
 他の女性が乗ろうとしていた馬が何か落ち着かなくて、足がバタバタしていて。じっとしていない。「何だろう?」と思ってみていたら、跳ね出したではありませんか!
 台に乗って、今まさに鐙(あぶみ)に足をかけようとしていた女性はその勢いで跳ね飛ばされてしましました。
 その後は、指導員がその馬を押さえようとしたけれど、すっかり興奮の頂点に達した馬は、暴れ出して、物すごいスピードで、指導員の制止を振り切って、走り出してしまいました。人を乗せていない鞍をつけたまま。そして、あまりにも勢いがすごいので、鞍はお腹の方に回ってしまい苦しいしたいへんな状態。ますます暴れ、馬場をクルクル何周も回り出して、今度はその馬場を抜けて、別の馬場に。そこにいた馬たちはつられてしまい、みんな興奮し出して!
 そして、私の乗る予定の馬も、「ほほえみ」という馬(メス)ですが興奮して、手綱(たずな)を持っているのも怖くなってきて、指導員に手綱(たずな)を預けました。阿部はさっきの暴れ馬が走ってくるので、巻き込まれないよう必死で逃げました。
 最後、指導員5-6人がかりで馬たちを押さえて、無事、誰にも怪我なく、ことは収まりましたが、我々、会員は怖くて怖くて、しばらくたいへんでした。興奮した馬を取り替えてもらい、少し遅れて、レッスンを始めました。
 指導員は何事もなかったように落ち着いて、にこにこ笑ってレッスン。やはりすごいなープロなんだなーと思いました。
 そして、馬はやはり野生で、発情期のメス馬は怖い。人間も動物ですから、人間にもやはり、生態リズムによる興奮とか、荒々しさとかあるのかもしれません。人間は人前で恥ずかしいとか、常識とか理性とか、いろいろ考えるから、こんな激しくないけど、きっとあるよなーと思いました。
 本能を忘れた(が壊れた?)人間としては、こういう本能のまま振る舞う馬を見たときに、なんとも言えない気持ちが起こります。本能から湧き出てくるエネルギーっていうのでしょうか。畏敬の念を感じました。