臨床心理士 阿部真里子の気まぐれ道草NAVI

所長阿部が折りにふれて感じたこと、考えたことをちょっとした言葉にしてみようと思いつきました。 人生でNAVIが必要だな・・・どうやって生きて行ったらいいの?って思うこともありますが、あんまりがむしゃらに突っ走るばかりでなく、時々ほっと一息ついたり、遠回りになるけれど道草も大事ですよね。道草の途中で、意義深いものや自然に出会ったり、人に出会ったりして、人生が大きく変わることもあるのかも。"カウンセリング"も道草の一つかもしれません。目的地にとらわれない道草的NAVIって面白くありませんか?

第82回(2009.9.23) 「群馬のホースパラダイスに行ってきましたよ!」

9月のとある快晴の日、1ヶ月前から予約してあった、群馬県太田市にある、競走馬を引退した馬の施設ホースパラダイスに行ってきました。4-5年前?夕方のテレビ番組で、処分される競走馬が一頭でも助かるようにと、引き取って尽力しているこの施設の話を聞いて、「是非、いつか行ってみたいなー」と思いました。その頃はまだ、乗馬を始めたばかりの頃だったかなと思います。だいぶ前で記憶も薄れてしまいました。

現在所属しているT乗馬クラブの友人2人(Aさん、Mさん)と、今年4月に入ったばかりの、オフィスの一番年の若い、実習生T君と4人でそこへ行きました。実習生のT君の故郷でもある太田市。オフィスの一番、古株のカウンセラーのH先生の故郷でもあるから驚きですね。なんたる偶然。私は、電車の表示に「太田行き」というのがあって、その文字を見ることはよくありますが、全く伊勢崎など群馬方面に足を向けたことがありませんでした。東武伊勢崎線沿線では加須市羽生市(埼玉県)までしか行ったことがありませんでした。

T君は故郷なので行き慣れていて、運転してもらうと、安心安全だからというので、たいへんな片道2時間往復4時間の運転をお願いしてしまいました。自動車はMさんの可愛い水色の軽乗用車でした。ナビも完備していて、既にホースパラダイスがナビに登録してある用意周到さ。「いつもは運転席で、後ろに乗ったことがないので、変な感じ」というMさんに、Aさんと一緒に後部座席に乗って頂き、阿部は助手席でナビを見る係(阿部は運転しないから、頼りにならないナビ係で申し訳ないですが)。10時過ぎには4人集まったので、太田市に向けて、出発進行。高速道路ではなく、一般道で行くということに決めて、羽生市を通って行きました。

14時にホースパラダイスに到着予定で、途中でランチを取ることになりました。実習生のT君が探しておいてくれた太田市「プリマベーラ」というイタリアンレストラン。前菜から始まり、メインディシュ(魚か肉)、スパゲティー、ドルチェ、飲み物。

こんなディナーのコースのようなランチで量も多く満腹になって美味しく、2100円というのは驚くような安さでした。

そこから、急いでホースパラダイスに移動。スタッフの方々が待っていてくださいました。馬をさっそく見せて頂き、誰がどの馬に乗るかを決めました。やはり私は、恐がりなので、一番大人しいという「ツルギゴゼン」女の子の馬に。Aさんは「カシマドリーム」、Mさんは「トーヨーロータス」という風に決まりました。みんなそれなりの、活躍した競走馬だったとのこと。馬装(馬に鞍などをつけること)もホースパラダイスの方がすっかり整えてくださり、あっという間に出発する準備が整いました。虫が馬の身体にたからないようにと、まいかけのような白い布でお腹のあたりを覆いました。これは競馬の馬ではよくつけるものだとの説明を受けました。我々は初めて見ましたが、いつもクラブでは虫除けのスプレーをかけても虫が馬にたかって、馬が嫌がってバタバタするので便利だなーと思いました。

実習生T君は乗馬初挑戦なので、外乗はなしで、馬場で乗ることに。私たちの外乗につき合い、場長さんと一緒に、自転車で伴走してくれ、車を止めるのに協力してくれたので、とても安心で、また、写真も撮ってもらえました。

スタッフの外乗担当の男性が先頭を小さめの、白に茶色の斑点のある馬(なんだか、このシャイアンという馬は、お茶目な様子で、後ろを振り返り、みんながついて来るかどうか確かめる様子をするので思わず微笑んでしまいました)に乗って、普通の道路を通って歩んでいきましたが、5分もしないうちに、民家から、犬が飛びついてきて馬が驚き、立ち往生。私のツルギゴゼンも、その次の馬も、後ろにUターンして戻ろうとしてしまいそうでした。馬たちをなだめて、ゆっくりと前に進んで行きますが、途中、車とすれ違うときには何度も止まったり、馬を端に寄せなければなりませんでした。その後、車がビュンビュン相当なスピードで行き来する、交通量の多い道路を渡らなければならない場面もあり、ちゃんと渡れるのか心配しましたが、車が止まっていてくれて、渡ることができました。何本も何本も、交通量の多い道路を横切って、川の近くへ向かいました。普段の馬場とは違い、アスファルトの地面は固く、7キロメートルを乗ったので、すっかり、腰やお尻が痛くなってしまいました。が、途中、原っぱでは馬に草を食べさせ、それを写真に撮ったりしました。帰りはサイクリング用の車の来ない道を通って行ったので、だいぶ楽でした。早川が流れ、のどかな景色を眺めることができました。

実習生T君は外乗から帰ってから、円形の馬場で女性のインストラクターの方に1時間ほど、レッスンしてもらいましたが、初めての割に筋が良く、うまく乗れていました。レッスン料も他の乗馬クラブと比較して、4200円という驚きの安さでした(外乗は8000円)。

楽しい1日が過ぎて、帰りはとっぷりと日が暮れ、夕食を途中のショッピングモールのレストランで済ませて、8時くらいに自宅に帰り着きました。

同行してくださったみなさん、ありがとうございました。阿部だけでは、「行こう」という決心はなかなかつかなかったです。 
私の夢はオフィスの利用者の方々と一緒に行って、ホースセラピーをすることです。今回はその下見の下見というか、前段階です。いつか夢がかなうといいです。