臨床心理士 阿部真里子の気まぐれ道草NAVI

所長阿部が折りにふれて感じたこと、考えたことをちょっとした言葉にしてみようと思いつきました。 人生でNAVIが必要だな・・・どうやって生きて行ったらいいの?って思うこともありますが、あんまりがむしゃらに突っ走るばかりでなく、時々ほっと一息ついたり、遠回りになるけれど道草も大事ですよね。道草の途中で、意義深いものや自然に出会ったり、人に出会ったりして、人生が大きく変わることもあるのかも。"カウンセリング"も道草の一つかもしれません。目的地にとらわれない道草的NAVIって面白くありませんか?

第98回(2011.5.24)

地震から、2ヶ月以上、過ぎましたが、皆さんお元気ですか?

あれから、私はなんとなく落ち着かない日々を過ごしていました。いつも揺れているような感じの「地震揺れ」を体験したり、ちょっと動いただけで、ひどく疲れたり。気晴らしで食べ過ぎて、体重が増えてしまったり(笑)。

 完全にいろいろなことが元に戻るのは、まだまだ時間がかかりそうですね。できるだけ「元の普通の生活」をして、回復しようとしていますが、原発関連のニュースなどを見ると、また、今の「現実」に引き戻されたりしています。「心配したって仕方ないじゃない。」「なんとかなるさ」とか思ってみたりしていますが、ついついネガティブな考え方になってしまったり・・・。その繰り返しですね。

 そんなときに、癒されるのが、お花を見ることですね。遠い「足利フラワーパーク」や「館林のつつじ」などには一度は度行ってみたい気がします(去年の連休は芝桜を見に行きました)が、今は時間的に余裕がなくて行けません。しかし、日常生活でできる手軽な、お花見があります。

  
  

 オフィスまで春日部駅から通ってくる裏道にある、お家の玄関まわりにちょっとした花がたくさん植えられていて、いつも楽しみにして見ながら通っています。「すずらん」、名前がわからないけれど、「ラベンダーに似た紫の長い棒状についた花」、「こでまり」や「バラ」など。また、道の端っこなどに、「犬のふぐり」(水色の花で綺麗です)とか「エンドウ」(小さなさやエンドウの実をつけていることもあります)とか、よく小さな雑草の花が咲いていたりするのを見るのも可愛い感じがして好きです。「よく生えているな~。」「がんばって小さい花を咲かせているな~」と思い、昔から元気づけられてきました。でも、子どもからもらう、母の日のカーネーションはやはり最高ですね。

私は中学生の頃に、小学校6年の夏に大病をして8ヶ月入院した後、退院してもなかなか身体が思うように回復しなくて、まる1日は学校で授業を受けることは医師から止められて、1~3時間くらい受けて、途中で1人寂しく、学校を後にしていましたが、その時も、通っていた上野中学から自宅のある清水町付近(現在は池之端4丁目)までの道、上野の寛永寺や芸大周辺の道に雑草がたくさんあって、小さな花を見ながら帰っていました。

 震災後は音楽番組で流れている歌を聴くのも、本当に救われる思いがしました。お金をかけて、大それたことをしなくても、日常には、そこらじゅうに、「小さな癒し」は意外と見つかるものかもしれません。みなさんも、癒される何かを見つけてくださいね!