臨床心理士 阿部真里子の気まぐれ道草NAVI

所長阿部が折りにふれて感じたこと、考えたことをちょっとした言葉にしてみようと思いつきました。 人生でNAVIが必要だな・・・どうやって生きて行ったらいいの?って思うこともありますが、あんまりがむしゃらに突っ走るばかりでなく、時々ほっと一息ついたり、遠回りになるけれど道草も大事ですよね。道草の途中で、意義深いものや自然に出会ったり、人に出会ったりして、人生が大きく変わることもあるのかも。"カウンセリング"も道草の一つかもしれません。目的地にとらわれない道草的NAVIって面白くありませんか?

第100回(2011.10.11.)

皆さん、こんにちは。
 朝晩涼しく、いよいよ、秋らしくなってきましたね。今年の夏の終わりは、セミとコオロギが一緒に鳴くといった不思議な現象も見られました。寒暖の差が激しく、体調を崩しておられる方が多くなっていますね。お大事になさってください。

 ところで、この気まぐれナビも今回で100回を迎えました!
面接の中で「読んでいますよ〜」とか「面白いですね〜」とか、「役立つことがいっぱい書かれていますね」と言ってくださる利用者の方々の励ましのおかげで、ここまで続けてこられました。ありがとうございます。文章を書くことは私のストレス解消にもなっているし、何か良い体験をしたときに、「これは気まぐれナビに書かなくちゃ」と思い、それだけでも意識が違うと思います。ぼんやりと、ただ体験するのではなく、一所懸命、記憶に留めようとしたり、細部を観察したりしています。

 今回は100回だから、なんか特別なことを書きたいなと思いましたが、そうは言っても、中々思いつきませんでした。
 面接というかカウンセリング(セラピー)の中で、私はオフィスを利用していただいている方から、「こんな面白いところに行って来ました」とか、「こんな面白いもの見ました」というような話をよく聞きます。映画、演劇、講演、美術館、スポーツ観戦、旅行、趣味、本、マンガ、テレビドラマなど、さまざまな体験があります。私はカウンセラーとして、できるだけ、その方の、興味関心のあるものや、楽しんでいるものを近く同じように体験して、共感したいと思うので、できうる限り、同じ所に行ったり、同じものを見たり、読んだりしようとしてきました。

 先日も、「フレデリック・バック展ー木を植えた男ー」がとても良かったですよ。」とある方から教えていただいたので、東京で学会があった合間に、清澄白河駅で降りて、東京都現代美術館に行って見ました。スタジオジブリ提供で、パステル画のようなアニメーションが、人が見上げるくらいの高さの位置に、いくつものスクリーンが並んでいて、一つの章が終わると、また、次のスクリーンに続きの章が映し出され、それを歩いて移動しながら見ていくという形のもので、絵がとても美しく、内容的にも、自然環境と人間の共存の重要性ということを考えさせられました。ある男性が何十年もかかって、荒れた大地に一本一本、手で木を植えていって、やがて、それが森林となって、美しい景観になっていき、人々のすさんでいた心を癒していくという話です。
 このアニメーションの他、フレデリック・バックが描いた絵画やイラスト、動画がたくさん展示や視聴されていました。彼が3歳の時に描いたピエロの鉛筆画や、戦争の時に見た悲惨な状況の絵、外国旅行で描いたイタリー、フランスなどの絵画、テレビ出演した時の映像までありましたので、この展覧会が彼の一生の業績を振り返るような壮大なものでした。若いときに、仕事が無く、お金に苦労した話なども書いてありました。
 美術館を歩き回ったので、足が痛くなり、美術館の中にある2階のカフェで休みました。私は小さい頃、上野の美術館の近くで育ちましたので、しょっちゅう美術館に行っては帰りに、お茶をしていたので、なんだか美術館の喫茶店は気持ちが落ち着きます。
 もうフレデリック・バック展は終わりなので、ここに書いても、行ってもらえないのが残念です。

 その代わりといっては何ですが、友人の誕生日祝いに行ったレストランがとても良かったので、今回100回目ということもあって、紹介しますね。私も情報源としてネットを利用することが多くなりましたが、やはり、若い実習生さんの方がパソコンを使い慣れていてすばやく、何かの予約や取り寄せ、申し込みは実習生さんにお手伝いいただいています。今回は高校時代の友人の誕生会ということで、銀座で良いところがないかと、ネットで探して、銀座の「キャンドル」というレストランを見つけて予約してもらいました。。
 行ってみると、とても由緒ある古いレストランで、吉永小百合森繁久彌など有名人の色紙が壁をズラリと飾ってありました。始めは、メニューがチキンバスケット、スパゲティナポリタン、ハンバーグとかのコースで、普通の洋食屋さんみたい?!と思いました。しっかし!春菊の冷製スープが抜群に美味しく、チキンバスケットは日本一?いや世界一?の味にビックリ仰天。友人もとても喜んでいました。アップルパイに、誕生日祝い花火付き暠と皿にチョコレートペーストで書いた、ネームとメッセージ入りで出てきて感激。
 ネットで、人気が二位の理由を納得。そして行った時は、人がそんないなかったのに、すぐに満員になりました。ほんと楽しい誕生日会でした。

 9月末に、タップダンスを一緒に踊っていた男の方(Fさん)が73歳でこの世を去られました。本当にタップダンスを愛されていた方なので残念です。ご葬儀に参列しましたが、会場で、生前に撮られた、「みんなへのお別れのメッセージ・ビデオ」を残されていて、笑顔で「いろいろな体験をして楽しかった。ありがとう!」といった内容のものでした。とても優しい方でしたので、みんなに「悲しまないで」とおっしゃっているような感じでした。最期まで人に対しての優しさや配慮の行き届いた、立派なお方だったと、とても感慨深く思いました。ご冥福をお祈りいたします。


(去年の発表会の写真です!)

2011年10月30日(日)午後1時半~午後2時半 タップダンスの発表会があります!
タップダンスの発表会が豊春地区公民館(豊春駅近く徒歩3分、線路際)であります。
今回はタップダンスの先生、増田かおり先生のご指導のもと、オフィスの実習生の男性3人と女性1人、阿部の5人が出演します。実習生や阿部が007のスパイに扮してのコミカルなお芝居仕立てでとても楽しいので、お時間ある方は是非見に来てください!!