皆様、この大変な時期、どのようにお過ごしでしょうか?
3月に学校が休校になった後、緊急事態宣言が4月に出て、またそれが5月に延長になり、あっという間に5月の連休も終わってしまいましたね。「いつもなら、旅行に出かけていたよな~」など、過去の楽しかった思い出が蘇ってきます。
あたりまえにできていたことが今は制限をかけられ、当たり前ではなくなり、「今までのすべてが実はすごく素晴らしい体験だったんだなー」と再評価しています。
自由に外出できない。レストランでの食事もできない。運動も・・・しかし、ゆっくり過ごしていると、外の鳥のさえずりがとても美しく聞こえたり、道に咲いている雑草までも、美しく輝いて見えたり、ゆったり過ごした、この間に、いろいろな発見がありました。
昔、私は小学校6年生の夏休みの終わりに大病をして死にかけたときは、「絶対安静」の状態で「ベッドから降りてはだめ」と医師から指示され、ベッド上の生活を余儀なくされていたことが、Ⅰ-2か月あった(その後も退院までの8か月トイレだけOKの生活)ので、今は、家の中は歩き回れるし、買い物にスーパーにも行けるから、「その時より全然ましさ!」と自分に言い聞かせたりしています。その時は、ベッド上でボードゲームをしたり、トランプしたり、パズルや、プラモデルをして時間を過ごしていました。本好きだったので、読書をしたり、今みたいにDVDはなかったから、ポータブルテレビを見たりしていました。病室(小児科の6人部屋でした)で、ドクターの主催で「オセロ大会」が行われたこともありました。この時に磨いた腕前は健在で、普通の人には今でも負けない自信があります。
「勉強が遅れたらどうしようー」というのがあったので、自分なりにベッド上で勉強もしていて、わからないところを、医師や看護師を捕まえて聞いたりもしました。他の子どもはほとんど勉強していなかったので、目立ったりしていました。「まりちゃん、勉強ばかりしているね」とか、「本ばかり読んでるね」「子どもらしくないね」「何いつも難しい顔して考えているの?」とか言われていました。きっと、これが今の臨床心理士(公認心理士)という職業に導かれた経緯かなと思います。そんなこんなで、不自由な状況で、どうしたら、自分を保てるのかを小さいときに身に着けたので、今、あまり困らないのかもしれません。
むしろ、今までの生活で忙しくて考える暇もなかったことを、じっくり考えてみようかなと思います。今回のことはたいへんだけど、100年に一度の歴史的な出来事に遭遇しているわけで、これを「貴重な体験」ととらえて、自分がどのように乗り越えていけるのか、また、新型コロナ収束後の世界でどのように生活をデザインしていくのかその体験自体を大事に味わおうと思います。今流行りのZOOM会議ができたり、音楽のLIVE配信を観たり。新しい体験もできたことも有意義だなと思っています。
皆様、感染予防をしっかりとされて、お身体お大切に!!また、オフィスでゆっくり、お話しさせていただきたいです。